17歳 女 高校生
おっとりして温厚、成績も容姿もそこそこ、
悪く言えば特徴が無く地味で影が薄い。
ちょっとした異能を持つ事を除けば、何の変哲もない女子高生。
イバラシティを取り巻く騒乱の渦中、かけがえのない大切な妹を守るべくアンジニティ陣営と戦う。
だが彼女はまだ知らない。愛する妹が、アンジニティ陣営に加担している事を。
・異能:劣化再現(フラッシュバック)
他のイバラシティ住人の行使する異能、並びに、アンジニティの用いる特異な能力を"認識"、"再現"する能力。
どんな特殊能力でも自在にコピーする便利能力……という訳でもなく、対象の能力を繰り返し見る、或いは実際に体感する等して"認識"の深度を深めて初めて有効に機能するが、それでも基本的にはあくまで"劣化""再現"。
この"認識"の深度は彼女の記憶に直結しており、時間経過により記憶と共に劣化する。彼女にとって印象深い能力程、協力かつ長期的に"再現"出来る。
"認識"の過程で彼女の主観というフィルターを挟む事となる為、必ずしも相手の能力をそっくりそのまま写し取る訳ではなく、想像による補完や誤認、偏見を交えた誤った"認識"が為された場合、その誤った"認識"の通りに"再現"される。例えば、"瞬間移動"の能力を見た彼女がそれを目にも止まらぬ"高速移動"だと"認識"した場合、"認識"の通り"高速移動"として"劣化再現"される。
・妹、市松 加奈
15歳 女 中学生
基本的には不愛想、表情に乏しく他者との関わりを避けがち。
……姉の前を除いては。
幼い頃――イバラシティに引っ越してきた当初、姉共々過度のいじめに遭っており、その折に、身体を張って自身を庇ってくれた姉を盲愛する反面、その経験から人間不信で学校も不登校気味。
姉の前でのみ本来の明るい性格が垣間見えるが、姉自身は心的外傷によって、いじめの経緯や過程を含め、当時の記憶の大半を失っている。
両親はイバラシティの外部……姉妹二人隔絶され、なりゆきでイバラシティを取り巻く騒乱に身を投じる。……心より憎む人間達への仕返しの為に。