―― ハザマ時間が紡がれる。
Cross+Rose内が梅の花に囲まれた景色となる。
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エディアン 「皆さんこんにちはー!! 私はいま、梅楽園に来ていまーす!」
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エディアン
プラチナブロンドヘアに紫の瞳。
緑のタートルネックにジーンズ。眼鏡をかけている。
長い髪は適当なところで雑に結んである。
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エディアン 「・・・・・何か匂いますね。(くんくん・・・) ・・・これは!・・・パンケーキの香りッ」
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エディアンが香りの元へと振り向くと――
ベニ
二本の角を持つ体格の良い赤い大鬼。怖い顔。
ネジリハチマキを頭に巻き、ボロボロの法被を着ている。
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ベニ 「残念、こいつはベビーカステラだ。」
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満開の梅のなか、小さな屋台を構え、窮屈そうにベビーカステラを焼く大きな鬼がいる。
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エディアン 「ベビーカステラ!?私も食べてみ――」
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ベニ 「残念、品切れだよ。」
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鬼の口へと放り込まれる。
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エディアン 「・・・・・。・・・何なんですか? ただ美味しいものを見せつけたい人ですか?」
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ベニ 「ああそうさ、羨ましいだろ。」
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口をもぐもぐさせながら、無愛想に返事をする。
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エディアン 「・・・どうしてこんなところでこんなことを?」
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ベニ 「あー、あんたエディ・・・アン?だったな。俺はベニだ。イバラじゃアカツカという名だった。 あちらの生活がクセになっちまったようで、同じように梅楽園でこれを焼いちまってる。」
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エディアン 「そうですか・・・ それにしても、よく道具や素材がありましたねぇ。」
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ベニ 「残骸を根気強く漁ってみろ。イバラシティの物が深く埋もれていたりする。 何故か新鮮な食い物だったりな。アンジニティに比べりゃここハザマすら天国だ。」
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ベニ 「俺の住処ら辺にも食材が在ったようで、いま仲間に運ばせている。 届いたらどんどん焼いてやる。飢えてっだろ、アンジニティ連中は。」
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エディアン 「本当ですか!?それは楽しみですっ!! 準備ができたらまたこうして連絡してくださいね!絶対行きますッ!!」
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屋台の前ではしゃぐエディアン。
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ベニ 「・・・あいよ、よろしくよろしく。あー、有料だから金は用意しとけよ。」
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エディアン 「はい!皆さんもぜひぜひ訪れてみてくださいねぇ!! それでは、また来週・・・じゃなくって―― また1時間後っ!!」
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