その翆眼は、死者の情念を映す異能の瞳――
翠碧の虹彩をもつ黒髪の女子高生が
街中に姿を見せるようになったのは、つい最近のこと。
真月姫 瑠璃子 (まがつひ るりこ)
歴史の深い名家の一人娘として生を受けた、深窓の令嬢。
恵まれた環境でありながら、その異能ゆえに、
物心がつく前から《霊》の穢れに怯え続けてきた少女。
しとやかな物腰には、絶えず憂いた影がつきまとう。
転機が訪れたのは、16歳の誕生日。
誕生祭の会場で目撃した《女性の霊》に宿る情念が、
死別した恋人を想う慈愛であると霊視したとき、
人間の善性と愛の深さに心打たれ、
嘆いてきた自身の異能と人生に向き合う決意をした。
それは同時に、幼い恋の終わりでもあった。
生前に決められていた婚姻。
婿養子として選ばれた御曹司に、
瑠璃子も淡い恋心を抱き始めていたが、
霊視した《女性の霊》が見守る相手こそが、
瑠璃子の許嫁その人であった。
婚姻が決まる以前に死別した二人の絆が、
今もなお強固であることを目の当たりにし、
自分の居場所はないことを悟った瑠璃子は、
身を引くように婚姻を拒絶。
生涯で初めて父親に逆らった勢いのまま、
屋敷を飛び出し、イバラシティの街に降り立った。
その胸に"真実の愛"が芽生えることを夢みて――。
□姓名:真月姫 瑠璃子
□性別:女性
□年齢:16歳
□身長/体重:152cm/42kg
□体系:胸と臀部が豊かな女性的体型。
□特徴:左目の下に泣きぼくろが2つ
□服装:スカートとゆったりした服装を好み、
ストッキングとレースの手袋を愛用して、
素肌の露出をできるだけ抑えている。
□装飾:しめ縄を模した髪留め。霊除けの効果はない。
□得意科目:文学(古文/漢文/現代文)
□得意武芸:弓道
□趣味:読書(宗教/哲学/精神医学)
□かくし芸:読経(般若心境/光明真言)
□好きな食べ物:大豆食品 (豆腐/味噌/納豆/豆乳)
□異能:《冥婚道中/Corpse Bride》
死者の残留思念を《霊》として視認する異能。
素肌で接触することで、死に際の記憶と感情を読み取る。
いわば疑似的な死亡体験であり、心的な負荷は計り知れず、
抑制することもできないため、《霊》は恐怖の対象であり、
幼いころから除霊する方法を試しては失敗してきた。
善性の感情を宿した《霊》も存在すると知った今では、
危険な霊とそうでない霊を見分ける方法を模索し、
この異能をなにかの役に立てないかと手探りで向き合っている。
@nokonoko13