［基本］OK.　［戦闘］OK.　［取引］OK.　［スキル］OK.　

　目を開ければ世界は暗く、いつか読んだ小説の挿絵のように荒れ果てていた。侵略、の話をふと思い出す。本当であったらえらいことだ。
　ワタシはポケットを探る。いつも通りの喧嘩用兼暇つぶし用のガラス玉がいくつか。世界が変わってもこれは変わらない――。
　と思った。思いたかった。
　確かにそこにあったのはガラス玉だった。色とりどりの透明な、指先程度の美しいおもちゃ。
　だが、いつもと様子が違う。よく眺めれば中の光は灰がかった銀色、水の様にゆらゆらと揺らめき、動いていた。ガラスではない。
　指に力を入れると「ガラス玉のような物」はきらきらと砕け、中の液体がじんわりと指先に染み込んできた。液体が染み込んだ瞬間、疲れが取れた……気がした。
　奇妙なことが起こる街だし、奇妙な能力を持った隣人も多々いた。ワタシに関しては努力なのか能力なのかわからない「物を正確に飛ばす」という特技があったため気が付けば喧嘩ではそこそこの強さを誇り、ずいぶんと高校生活を乗り切るのに助けてもらったが。
　――このガラス玉で相手を打ったら、逆に回復するんじゃ。
　当たったら痛いだろうから普通にぶつけられるよりも嫌な結果になりそうなものである。とはいえこの窮地を乗り越えるにあたって頼りになりそうな武器を封じられてワタシは難しい顔になった。

　その後ポケットを探って出てきたガラス玉を詳しく観察したところ、少しだけ分かった。
　１．ガラス玉は普通のものとそうでないものがある。
　２．普通でない――灰銀色の透明な液体を閉じ込めたガラス玉は、投げても投げても無限に出てくる。
　３．普通でないガラス玉は怪我を治す性質を持つ。
　４．というか普通のガラス玉も無限に出てくる。

　どうも私のポケットはガラス玉製造工場と得体の知れない薬屋に接続してしまったらしい。

フューシャ(258) は 不思議な食材 を入手！

百薬LV を 10 UP！（LV0⇒10、-10CP）
解析LV を 10 UP！（LV0⇒10、-10CP）
料理LV を 20 UP！（LV0⇒20、-20CP）

ItemNo.6 不思議な食材 から料理『即席パン』をつくりました！
　⇒ 即席パン／料理：強さ30／［効果1］治癒10 ［効果2］活力10 ［効果3］鎮痛10／特殊アイテム


ヒールポーション を習得！
プリディクション を習得！
キュアディジーズ を習得！
コロージョン を習得！
クイックアナライズ を習得！
ハイポーション を習得！

次元タクシーに乗り『チナミ区 E-5：出発地』に転送されました！

チナミ区 E-6（道路）に移動！（体調30⇒29）
チナミ区 E-7（道路）に移動！（体調29⇒28）
チナミ区 E-8（道路）に移動！（体調28⇒27）
チナミ区 D-8（道路）に移動！（体調27⇒26）
チナミ区 D-9（道路）に移動！（体調26⇒25）

―― ハザマ時間が紡がれる。









チャットで時間が伝えられる。






榊の前に１台のタクシーが止まり、窓が開く。









帽子を少し頭から離し、ほんのちょっと頭を下げる。






窓が閉められ、タクシーが走り去っていく。






榊からのチャットが閉じられる――