生存 96 日目 天候:晴れ
|
|
ギース(421) に 柘榴石のイヤリング を急いで渡しました。 ギース(421) に 朝鮮人参 を急いで渡しました。 【食料消費】 食料331 を消費しました。
【食料消費】 PetNo.1 しっぽぴょこぴょこ2ぴょこぴょこ
【食料消費】 PetNo.2 合わせてぴょこぴょこ4ぴょこぴょこ
ジェニファー「いままで有難うございました」
ジェニファー「結局大量のCPを抱え込んでしまいましたが」
サルビア(184) は言った
ルゥ(1046) からメッセージ
ルゥ「また、どこかで縁があればよろしくお願いします♪」
グレイ(1123) からメッセージ
敏捷 を 41 上昇させました。(CP- 71 )
装飾 に 柘榴石のイヤリング を装備しました。 |
|
創られた幻の島が、強い光を放ちつつ少しずつ消えていきます。 唯一残るのは島の本当の姿、小さな、ひとつの島。 そして貴方は想います、これからの自分の居場所・・・ 昔、居た場所 ーーーー……..。 軽く目を瞑り、瞼の内にぼんやりと光を感じていた。 やがて光は通り過ぎ、ゆっくりと目を開けた。 そこは、昔、自分が生まれ育った神殿。 相も変わらず、そこは仄かなかがり火だけが灯されていて薄暗く、焚かれる香の煙が目に痛く、無数に垂らされた伽藍が見通しを悪くさせる。 そして慌ただしく移動する信者、恍惚の表情で祈りをささげる信者。 誰もが私を見かければ微笑につつまれた会釈と、微笑で匿いきれなかった冷たい目線を私に向ける。 何もかもが昔と変わらないでそのまま。 しばらく呆然と立ち尽くしていても、そのまま。 何ひとつとして変化のないまま、室内をたゆとう煙りの様にゆらぐばかりで何も起こりはしない。 そして私も動き始める。 昔と変わらず、祈っている多数の信者に目もくれず巨大な立像の傍にある暖簾を潜り、通路を遮る衛兵に道をあけさせ、ここを出る前と全く変わらない素振りと道順で、父の部屋へ。 暗く湿った地下の部屋。 おどろおどろしい暖簾のかけられた、その入り口。 躊躇わず暖簾を払う私の手。恐れる事なく部屋に踏みいる私の足。 そして、驚く程震えずに言葉を紡ぎ出す私の唇。 『お父様、あなたを見損ないました!』 声は部屋中に静かに響いた、しかし誰に受け取られる事なく彷徨い消えた。 背の低い本棚の上に陶器のしゃれこうべにも、壁にかけられた薬草類にも、複雑な紋様が描かれた壷にもその中に挿された杖にも、そして鋭気なく背もたれのない椅子の上で項垂れる白髪の人物にも。 「お前が来るのは分かっていたよ、サルビア」 顔を上げるでもなく、重苦し気な吐息をもらしながら椅子の上の人物は言う。 『話をはぐらかさないで!』 耳に痛い様な金切声で私が叫ぶ。 ああ、そうか。あの日なんだ。 唇が勝手に動き言葉を紡いでいく中、頭の片隅だけに残された意思でやっと得心した。 私がここを出たその日の昼、こうやって私は父と口論していた。 内容は思い出すだに馬鹿馬鹿しい。 父を含む高位の神官達のご神託なんて全部嘘っぱちだった、私には本当の神託が教えを授ける声が常に頭の中に聞こえていた。聞こえていた気がした。 そして、頭の中に鳴り響く声を私が声をだして伝える度、神官達はうろたえ、そしてその度に巫女であった私の居場所はなくなっていった。 そんな中、父によって決められた私の結婚。 相手は政治家の三男、いい噂も悪い噂も聞こえてこない、とりえのない男。 一度は神に捧げたこの身を、還俗させて嫁げと父は云った。 私にはそれができなかった。 身を焦がす程に胸の裡に響く、この声を伝えるのが私の使命だと思った。 しかし、神殿を出てから私の胸に声が響く事はなかった。 では、その”声”は全て私の勘違いであったのか? いえ、それは違う。 あの声は私を憂う、私の声だった。 だから、馬鹿馬鹿しい話。 私は私が可愛いばかりに、こうやって父と諍いを起こしている。 『お父様は何もわかってくれない。 いつも、いつもそうだったじゃない!』 唇だけの昔の私が言った。 父は黙った。 でも、違う。 何も分かってないのは私だった。 『お父様…。 島で、私は変わったわ』 突然、声が出せた。 昔の私は今の私になれた。 『あそこでは、周りの人みんなが私を私だと思って扱ってくれた。 誰一人としてお父様の一人娘の私として扱わなかった。 それも当然よね、ここの事を知ってる人は誰一人としていなかったんだもの。 でもね、いいことばかりじゃなかったわ。 自分の世話は全部自分でしなくちゃいけなかったもの。 元々無人島だったような島で、よ?』 不思議と憎かったはずの父に話しているのに、 私の表情には微笑みが浮かんでいた。 「ああ……そうだな」 やっと父が顔を上げた。微笑んでいた。 『あそこでは私が私でいれた。 あそこでの生活があったから私は今も私でいられる。 私のままの私から言うわ、お父様。 いままでごめんなさい、そしてありがとう』 「ああ…」 私はすこし涙声になった。 父ははにかんだ様な笑顔だった。 ……ーーー...。 それを堺に、急激にあたりは様相を変え。 またどこか、違う場所にぽつんと私はたっている。 遠目に見えるのは、何か崩れた様な石積みの建物。 大きさからして一際目立っている。 『あれって…榊さんが言ってた古代遺跡?』 少し悩んで、そちらへ向かって私は歩き出した。 あそこへ行って、夢を叶えなくちゃいけない。 私は夢の中だけじゃなくて、現実にお父様に伝えなくちゃいけないことが、沢山有るはず。 きっと、それを伝えるときには笑顔でいられるよう、悔いはなくしたい。 『さぁ、頑張るわよ』 独りで気勢を上げて、サルビアは走って行った。 多分、運がよければあの遺跡の中で知り合いとも合流でき、 辛くも楽しく毎日が過ごせる事であろう。 その生活の方向に、サルビアは走って行った。 -了- これまでありがとうございました。 PL拝
|
最後に、島内トーナメントおよびキャラクターランキングを実施します。 それらの詳細は 島内トーナメントは こちら キャラクターランキングは こちら を参照してください。
キャラクターランキングの方では感想も同時に募集しています。 |