生存 12 日目 天候:曇り
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新鮮な雑草 を捨てました。 羽根 を捨てました。 月の缶詰 を使用した! モーニングムーン を獲得! 種類「万能」・・・どの部位にも装備可能な装飾だが、「強さ」は何の意味も持たない。 【食料消費】 食料44 を消費しました。
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叫び声が聞こえる アフロな集(264) のシャウト! アフロな集「…背後が時間無いらしくて…メッセ省略…だって……。」
アフロなイスカ(809) のシャウト!
アフロなナナル(994) のシャウト!
アフロなパルス(1381) のシャウト!
アフロなしるこ(2008) のシャウト!
アフロなシェリィ(2040) のシャウト!
アフロな断罪竜(2053) のシャウト!
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現在地:H-27 平野
<集の物語>,; ⌒ ⌒ ⌒ ヽ ( _____ ) ( / ヽ ( l ⌒ ⌒ヽ ( ヽ , ―― 、 , ―‐‐、 ( 〉=| ( ・ ) |⌒| ( ・ ) | ( | ー―‐' ヽ ―‐' ヾ(6 ヽ ( :::::) 、 ) l _______) < ☆休載☆ 小説の方は次週クライマックス♪ l ( \|ノ' | ヽ  ̄ ̄ ̄ ̄ノ __/ヽ\ ̄ ̄ ̄ ̄| l\_  ̄ \ ヾヽ //|  ̄
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動物の群れ狩りに出掛けました。
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両者共に無言で襲いかかる アフロな集 は 上位技能〔適応〕 により状態異常耐性が増加! |
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アフロな集は技を使った! アフロな集「そこ……どいて……。」 ショックウェイブ!! 歩行雑草Aに1147のダメージ!! 歩行雑草Aの次の行動が遅くなった! 偽妖精に885のダメージ!! 偽妖精の次の行動が遅くなった! クリティカル! 歩行雑草Bに1702のダメージ!! 歩行雑草Bの次の行動が遅くなった! 歩行雑草Aが倒れた! 歩行雑草Bが倒れた! |
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偽妖精の攻撃! アフロな集は魔法抵抗に成功! アフロな集に2のダメージ!! アフロな集は技を使った! アフロな集「そこ……どいて……。」 ショックウェイブ!! 偽妖精に859のダメージ!! 偽妖精の次の行動が遅くなった! 偽妖精が倒れた! |
戦闘に勝利した!!
アフロな集(264) は 食料45 を獲得!
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現在地:H-27 平野
<SS〜タイトル未定〜☆第二部後編その1(爆)☆>雪がすっかりやんで、太陽が照っている。第一通用門と違って、この通用門は、建物から門まで距離がある。庇の下にいることはできない。雪が降っていると厄介だが、陽が差していると、かえってこちらの方が暖かい。 傘がなくなっているので、今度は相手の顔がよく見える。秀樹は、自然と、反原発派の一人一人の顔を確かめていた。女性が一人、男性が二人。 優香、あるいは優香に似た女性はいなかった。もしかしたら、優香のことばかり考えていたので、誰でも優香に見えただけなのかもしれなかった。 男が一人、秀樹に向かって話しかけてきた。 「せっかくこうやって顔をつき合わせているんだから、話をしましょうよ」 第一通用門で、最初にマイクを握った男のようだ。 近くで見ると、ひどくきれいな顔立ちをしている。目も鼻も口も、腕のいい職人に丁寧に作られたという感じだ。年令は、秀樹とさして変わらないだろう。 「あなた達は、原発について本当のところ、どう思っているんですか。心の底から、安全だと思っているんですか」 秀樹は、きつく口を閉じている。彼等と話をするのは、課長から止められているし、話をしたいとも思わない。それでも、男は話しかけるのをやめない。 「チェルノブイリの事故は恐ろしくないんですか。たった一基の原発が事故っただけで、世界中が放射能だらけになってしまったんですよ。ヨーロッパの食べ物は、すさまじいまでに汚染されてしまった。これから、ヨーロッパの人々の身に何が起こるか、見当もつきません。日本の食品だって、安全とは言いきれませんよね。ヨーロッパから様々な食品を輸入しているし、それから、たとえば、アメリカ産のラベルのあるヘーゼル・ナッツが実はトルコ産で、放射能を帯びていたなどという事実は、いくらでもあるんですから。そればかりではありません。国内でとれた食物、たとえば米などからも数ベクレル程度の放射能が検出されているのですよ。分かっているんですか。分かっていないわけはありませんよね、原子力発電の関係者なら」 いや、分かっていなかった、初耳だ。 隣で伊東が、耳をそばだてている。彼も初めて知ったらしい。 だが、秀樹も伊東も、間違っても口は開かなかった。 「それにもかかわらず、あなた達が原発を推進しようとしているのは、一体なぜなんです」 男の口調には、かすかに苛だちがまじっている。 「チェルノブイリの事故は、国情が違うから、あるいは炉の型が違うから起こったとでも思っているんですか。炉型が違うというなら、1979年にアメリカのスリーマイルで起こった、メルト・スルー寸前の大事故をどう説明するんです。あれは、日本の原発でも多く採用している、加圧水型だったじゃありませんか。いや、日本は技術者が優秀だから大丈夫だというなら、ついこの間、福井原発で起きた自動停止事故、あれは作業員が切るべきスイッチを誤ったために起きた事故だったじゃないですか。数え上げれば、日本でだって事故は頻発しているんですよ。ただ、運のいいことに、本当に運がいいとしかいえないのだけれど、たまたま大きな事故に発展しなかっただけじゃありませんか。大きな事故が起こってしまってからでは、もう遅いんです。チェルノブイリの住民は、まだしも逃げる場所がありました、真の意味で逃げきれたかどうかは別として。しかし、この狭い日本でチェルノブイリ級の事故が起こったら、どこに逃げればいいんです。日本中が危険地帯になるではありませんか。たとえば、110万キロワットの茨城原発、これは、東京からわずか100キロしか離れていません。100キロといえば、チェルノブイリとキエフの距離です。茨城原発が事故を起こせば、死の灰は平均的な風速で十六時間後にはもう、東京を直撃するんです。首都圏に住む、三千万もの人々の逃げ場所がありますか。チェルノブイリ事故で経験したように、事故地点から二千キロ離れた地域も、高濃度に放射能汚染されるんです。ということは、日本列島がまるごと入ってしまうということではありませんか。これは、日本中の食糧が、ほぼダメになるということです。GNP世界一とかなんとか、今は浮かれているけれど、それだって、一瞬にして崩壊するでしょう。事故処理のために、関連の株式が上昇するなんて、甘いことは考えないでください。為替市場では、円の値段が一気に下落するでしょう。価値の下がった円で、どれだけ食糧を輸入し続けることができるものか。一年、二年のことではない。半永久的に日本は自国で食糧を生産できなくなるのですから。あなた達は、豊かな現在の生活を支えるために、原発が必要だと考えているかもしれない。しかし、その豊かな生活を支えるはずの原発は、実は生活を根底から覆すものでしかないのです。こんな簡単なことに、どうしてあなた達は気がつかないのですか」 えらい。君はよく勉強している。でも、万が一原発事故が起こったとしても、為替相場が急落するとは思わないね。秀樹は、心の中で言い返した。 日本は、食糧を輸出することで経済大国になったのではない。ハイテク製品の輸出で、貿易黒字トップの座に踊り出たのだ。ハイテク製品が多少放射能にまみれていたとしても、誰が気にするだろう。それに、チェルノブイリ、チェルノブイリとさっきから騒いでいるが、チェルノブイリ事故が起こってソ連の経済がかたむいたという話は聞かない。あの国は、それ以外の理由で、火の車になっていたのだ。チェルノブイリを伝家の宝刀のように振り回すのは、やめてほしい。 秀樹は、声に出して言いたかった。しかし上司に忠実な職員だから、じっと耐えている。 原子力安全課は、どう思っているのだろう。そっと伊東の方を窺うと、あれれ、伊東は門の鉄柵に体をもたせて、何やら真剣な面持ちをしている。まさか、男の話に心を動かされているんじゃないだろうね。 「原発を推進しているあなた達、あなた達だって、原発の放射能は容赦しませんよ。放射能は、そういう意味では平等主義なんだ。どんなに原発を信じている人にも、あるいは原発に無関心の人にも、放射能の被害は襲いかかるんだ。原発に反対している我々にとっちゃ、あなた達と一緒に被害をこうむるのは、不公平きわまりないことだけれどね」 「何をしているの」 突然、明るい声が響いた。 秀樹は、声のした方に目を向けた。瞬間、心臓が止まりそうになった。 優香だ。優香が、こちらに向かって駆けて来る。 「やあ」 秀樹に話しかけていた男が、嬉しそうに優香を振り返った。 「ここ、面白い?」 優香は、息を弾ませて男に近寄る。 違う。優香ではない。秀樹は、女の顔を正確に見分けた。半ば失望し、半ば安堵した。 しかし、それにしても、彼女は優香に似ていた。潤んだような大きな瞳も、ふっくらした頬も、水々しい唇も、優香そのものだ。ただ、優香よりいくらか年上のような感じがする。 優香には、確か姉が一人いたはずだ。姉なのだろうか。 しかし、秀樹は、優香の姉が反原発運動をしているという話は聞いたことがない。あの、上品な優香の肉親が、こんな小ぎたない連中に加わるわけはない。 いや、目の前の男も、優香によく似た女性も、汚れたジャンパーにジーパン姿でさえなければ、決して小ぎたなくはないけれど。 「職員さんに話しかけていたんだ」男は、優香に似た女性に説明している。「全然、応えてくれないんだけれどね」 「ふーん」 優香に似た女性は、ギリギリまで門に近づいて来た。手を伸ばせば、体に触れられる距離である。そして、優香のような瞳で、秀樹を上から下まで眺め回した。 優香ではないと分かっていても、優香のような目で見られると、胸が高鳴ってくる。顔が上気してくる。 「ねえ」と、優香に似た女性は、よく通る声で話しかけてきた(優香は、どんな声だっただろう。まだ思い出せない)。 「あなたには、愛する人がいないの。そんなことはないわよね。まだ若いんでしょう。今日あたり、チョコレートをもらえるかもしれないんでしょう」 ああ、優香とそっくりの顔で、なんてことを言い出すのだ。 「愛する人を、ひどい目に遭わせたくはないでしょう。でも、原発があるかぎり、近い将来、必ずひどい目に遭ってしまうのよ、あなたも、あなたの愛する人も。原発を止めて。通産省に勤めているあなたになら、それができるはずよ」 優香ではないのに優香に訴えられているような気がしてくる。脳細胞がとろけてしまいそうだ。 秀樹は、門から離れた。これ以上彼女と面と向かっていたら、上司に忠実な若者でなくなってしまいそうだった。 伊東も、鉄柵から体を起こした。 反原発派の流す毒から逃れるように、秀樹と伊東は門にそっぽを向いた。 そっぽを向いても、たいして距離が開いたわけではない。優香に似た女性のもらす溜息が、確実に秀樹の耳を打つ。 「今までどこにいたの」 ひどくきれいな男と優香に似た女性の会話も、鮮明に聞こえてくる。 「第四通用門」 「向こうはどうだった」 「陽が当たらないから、寒いの。あそこは交替で立った方がいいわ」 「そう。じゃあ、今度は僕が行ってみよう」 「その前にお昼にしない」 「何か持ってきたの」 「そこで、ゆみこさんに、おむすびと缶コーヒーをもらってきた」 「やったね」 「ねえ、あなた達ももらってきたら。第一通用門に一杯あるよ」 と、優香に似た女性は、ほかの二人に呼びかける。 二人は、「まだいいよ」とかなんとか言って、ビラ配りに精を出している。 「じゃ、食べよう」 ゴソゴソと紙包みを開く音がする。 えー、こんな道端で食べる気なの、優香に似た女性ともあろう人が。秀樹は、呆れてしまった。やっぱり反原発なんかやる人は、フツーじゃない。 だが、秀樹の胃も、反原発の二人につられたように騒ぎ始めた。腕時計を見ると、十二時を過ぎている。食べに行こうか。 しかし、なんとなくこの場を離れがたかった。理由は簡単である。優香に似た女性がいるからだ。 彼女がこの場を去るまで我慢しようと、秀樹は思った。 「あー、こぼしちゃった。拭いて」 優香に似た女性が、声を上げた。びっくりして、秀樹は彼女を振り返った。 缶コーヒーをこぼして、ジャンバーの胸を汚したらしい。 しかし、彼女の両手は、おむすびと缶コーヒーでふさがっている。ひどくきれいな男がテイッシュ・ペーパーを取り出して、彼女の胸を拭いた。 秀樹は、くらりと眩暈がした。彼女は優香ではない。優香ではないが、優香そっくりの女性が目の前でほかの男とイチャついているのだ。動揺せずにいられようか。 そうだ。これをイチャついているといわずに、なんというのだ。君達、反原発運動に名を借りて、公然ワイセツをする気か。 「食事に行ってきていいですか」 秀樹は、伊東に聞いた。伊東が返事をする前に、スタスタと建物に向かって歩き出す。これ以上二人を見ていたら、理性を失ってしまいそうで、怖かった。
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動物の群れ狩りに出掛けました。
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両者共に無言で襲いかかる アフロな集 は 上位技能〔適応〕 により状態異常耐性が増加! |
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アフロな集の攻撃! 偽妖精に302のダメージ!! 山猫Bに344のダメージ!! 山猫Bの攻撃! アフロな集に31のダメージ!! 山猫Aの攻撃! アフロな集に30のダメージ!! |
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偽妖精は技を使った! パラライズテンタクル!! アフロな集は攻撃を回避! アフロな集は技を使った! アフロな集「そこ……どいて……。」 ショックウェイブ!! 山猫Aに887のダメージ!! 山猫Aの次の行動が遅くなった! 山猫Bに926のダメージ!! 山猫Bの次の行動が遅くなった! 偽妖精に829のダメージ!! 偽妖精の次の行動が遅くなった! |
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山猫Bの攻撃! アフロな集は攻撃を回避! 山猫Aの攻撃! アフロな集に28のダメージ!! 偽妖精の攻撃! アフロな集は魔法抵抗に成功! アフロな集に2のダメージ!! アフロな集の攻撃! 山猫Bに355のダメージ!! 山猫Bに368のダメージ!! 山猫Bが倒れた! |
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山猫Aは技を使った! ひっかき!! アフロな集は攻撃を回避! アフロな集は技を使った! アフロな集「そこ……どいて……。」 ショックウェイブ!! 山猫Aに1002のダメージ!! 山猫Aの次の行動が遅くなった! 偽妖精に862のダメージ!! 偽妖精の次の行動が遅くなった! 偽妖精は技を使った! チャーム!! アフロな集に魅了効果! 山猫Aが倒れた! 偽妖精が倒れた! |
戦闘に勝利した!!
アフロな集(264) は 食料85 を獲得!
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現在地:H-27 平野
<SS〜タイトル未定〜☆第二部後編その2(爆)☆>職員食堂は、すさまじい混雑だった。すべての通用門を閉鎖してしまったのだから、無理もない。みんな、職員食堂で間に合わせるしかなくなったのだ。 秀樹は、席が空くのを待てなかった。空腹がひどかったからというより、待つというそのこと自体が、たまらなく苛だたしかったのだ。売店へ行って、パンを買った。パンも売りきれ寸前で、秀樹が手にしたのが、最後のジャム・パンだった。 自動販売機で缶ジュースを買い、久々に課に戻った。 室内は、暖房で暑いくらいだった。寒い時には恋しかったのだが、暖まった今は、不快に感じられる。 部屋には、荒木が居合わせた。荒木は、これも、用意のよさを物語って、弁当を持参していた。 しかし、秀樹には、さすがベテランと賞賛する気力もなかった。なんだか、とても惨めな気分だった。第二通用門が、光のかたまりのように思い返された。 実際、戸外は、すっかり天候が回復し、陽光が降り注ぐようだったのだから、明るくて当然である。しかし、太陽の明るさ以上のものが、あそこにはあったような気がする、門のこちら側ではなく、あちら側に。 秀樹は、黙々とパンを食べ、缶ジュースを飲んだ。 荒木も、口を開かない。顔に、疲労の色が濃い。やはり、肉体的疲労は秀樹以上なのだろう。それを、強靱な精神力で補っているというところか。 秀樹は、食事ともいえない食事を終えると、すぐさま立ち上がった。 荒木の目からは、職務熱心な人間に見えたかもしれない。しかし、どんよりとした空気の屋内にいたくなかっただけである。 といっても、第二通用門に戻るのも、気が重かった。まだ、あの優香に似た女性がきれいな男とイチャついていたらどうしよう、という不安がある。 あの二人は、恋人同士なのだろうか。秀樹には関係のないことだったが、気になって仕方がない。 秀樹は、二人が絵になるカップルだということを、認めていた。優香に似た女性と並んだ時、かわいげがあるけれどハンサムでない秀樹より、小ぎたないけれどひどくきれいなあの男の方が、いい絵になるのは間違いない。それは、つまり、優香が秀樹よりも、あの反原発の男の方に似合っている、ということを意味する。これは、秀樹にとって、随分と辛い認識だった。 秀樹は、たらたらと第二通用門へ戻った。 第二通用門には、きれいな男の姿はなくなっていた。優香に似た女性は、残っていた。 秀樹は、たちまち心が弾んだ。いや、本当に、秀樹とは無関係な人なのだが。 優香に似た女性は、果敢だ。マイクを握って、道行く人に訴えかけている。 「今回の実験では、重大な事故は起こらないかもしれません。けれども、出力調整が日常的に行われるようになれば、事故の起こる確率はそれだけ大きくなります。電気が余っているなら、原発を止めればいいのです。私達は、自分達の命を電力ごときと交換すべきではありません。私達人間は、経済的動物としての自覚よりも、生き物としての自覚を、もっと強くもつべきです。生き物としての人間は、決して放射能と共存できません」 自転車に乗った女性が、通りかかった。長い髪をなびかせ、通りすぎるさま、手を振った。 優香に似た女性が、手を振り返す。 空気が、宝石のように輝いている。 明るい。本当に明るい。門のこちら側ではなく、あちら側。 やがて、優香に似た女性はいなくなった。ほかの通用門に、面白いことを探しに行ったのだろう。空気のきらめきは残った。 時間は、ゆっくりと過ぎていく。 反原発派は、穏やかだ。いつまで経っても、門を乗り越えようとはしない。ただ、ビラを撒いたり、拡声機で訴えかけたりしているだけだ。 やがて、四時になった。愛媛原発で、再度、出力を上昇させる時間である。 反原発派に、動きが起こった。第二通用門から、人々の姿が消えた。帰ってしまったのだろうか、と思っていると、間もなく、 「原発やめてェ、命がだいじィ」 例の、奇妙なシュプレヒコールが聞こえてきた。 二百人はいるだろう、反原発派が一団となって、第二通用門の前を通過した。笛や太鼓を鳴らしている者もいれば、歌っている者もいる。踊り回っている者もいる。 これは、ほとんどお祭りではないか。秀樹は、唖然とし、ついで腹をたてた。なぜ、みんな、そんなに楽しそうにしているのだ。反対運動をするなら、もっと真面目にやったらどうなのだ。 どうして、お祭り騒ぎに腹がたつのか、自分でも分からなかった。本来なら、ああ、反原発派はもともと頭がパープリンな人間の集りなのだと、鼻先でせせら笑えばいいのだろう。頭のパープリンな人間の主張など、まともに聞く必要はないのだ。彼等に気兼ねすることなく、自分達の信念を、原発推進を貫けばいいのだ。 だが、秀樹には、彼等を無視することはできそうになかった。なぜなのか、分からないし、分かろうともしなかったが。秀樹は、もともとあまり自分を分析する人間ではない。 反原発派は、踊りながら、歌いながら、何度も通産省の周囲をめぐった。一度だけ、優香に似た女性の顔が見えた。彼女は、思いきり大きく手足を動かして、飛び跳ねていた。 暮れかかった空に、反原発派の声は、いつ果てるともなくこだまする。 「原発やめてェ、子供がだいじィ」 「原発やめてェ、孫がだいじィ」 「原発やめてェ、暮しがだいじィ」 次第に、秀樹は心配になってきた。 反原発派は、いつまで通産省の回りをうろついているつもりだろう。まさか一晩中、居座るつもりではないだろうな。そんなことになったら、優香からの電話どころではなくなってしまう。通産省に籠城だ。真っ暗闇のバレンタイン・デイだ。 反原発派の動きは、五時を過ぎると、ピタリとおさまった。 五時、出力調整実験は、無事に終了したはずである。 警備員が、秀樹と伊東を呼びに来た。 「連中、また第一通用門に集まっています」 ああ、今度は何をやる気だ。 秀樹と伊東は、急いで第一通用門に回った。 第一通用門の前は、反原発派で溢れるばかりだった。 運動の中心人物なのだろうか、中年の男が反原発派に向かってしゃべっている。 「実験の結果は、まだ出ていません。これから公表されるデータを、注意深く見守る必要があります。今日という日が無事に終わったとしても、私達の運動は終わったわけではありません。これからも頑張りましょう」 拍手。 「では、今日はこれで解散します」 拍手、拍手。 何が拍手なんだか、何を頑張るんだか。 とはいえ、秀樹は素直に喜んだ。一時は、通産省籠城の可能性におののいていたのだ。早々にひき上げてくれるのは、何よりありがたい。 反原発派は、ぞろぞろと動き出した。 十分かそこらで、反原発派の姿は秀樹の眼前から消えた。呆っ気けない結末だった。 終わった。出力調整実験は終わった。反対運動も終わった。そうして、バレンタイン・デイは? 原子力課の秀樹の机には、電話ありのメモは一枚も載っていなかった。 本当に優香からの電話がなかったのか、それとも、優香は電話をよこしたのだが名前を告げずに切ってしまったのか、そのどちらなのかは、秀樹には判然としなかった。
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動物の群れ狩りに出掛けました。
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両者共に無言で襲いかかる アフロな集 は 上位技能〔適応〕 により状態異常耐性が増加! |
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アフロな集は技を使った! アフロな集「そこ……どいて……。」 ショックウェイブ!! 山猫Aに956のダメージ!! 山猫Aの次の行動が遅くなった! 山猫Bは運良く魔法抵抗に成功! 山猫Bに211のダメージ!! 大鳩に895のダメージ!! 大鳩の次の行動が遅くなった! 山猫Bは技を使った! 噛みつき!! アフロな集は攻撃を回避! |
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山猫Aは技を使った! 噛みつき!! クリティカル! アフロな集に85のダメージ!! 大鳩は技を使った! 突っ突き!! アフロな集は攻撃を回避! アフロな集の攻撃! クリティカル! 山猫Bに530のダメージ!! 山猫Aに406のダメージ!! 山猫Bは技を使った! ひっかき!! アフロな集は攻撃を回避! |
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山猫Aの攻撃! アフロな集に32のダメージ!! アフロな集の攻撃! 山猫Bに350のダメージ!! 山猫Aに395のダメージ!! 大鳩は技を使った! 突っ突き!! アフロな集は攻撃を回避! 山猫Bは技を使った! 噛みつき!! アフロな集に68のダメージ!! 山猫Aが倒れた! |
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アフロな集の攻撃! 山猫Bに383のダメージ!! 山猫Bは運良く魔法抵抗に成功! 山猫Bに81のダメージ!! 山猫Bは技を使った! ひっかき!! アフロな集に42のダメージ!! アフロな集に50のダメージ!! アフロな集は攻撃を回避! 大鳩は技を使った! 突っ突き!! アフロな集は攻撃を回避! 山猫Bが倒れた! |
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アフロな集の攻撃! クリティカル! 大鳩に431のダメージ!! 大鳩に360のダメージ!! アフロな集の攻撃! 大鳩に293のダメージ!! 大鳩に326のダメージ!! 大鳩が倒れた! |
戦闘に勝利した!!
アフロな集(264) は 食料110 を獲得!
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