――懐から取り出されるサバイバルナイフ。 その切っ先を、自身の左手に向けて迷わず突き刺す。 流れ落ちるは真っ赤な血でなく、さらさらとした白い砂。 少年はそれを引き抜き、これから戦うであろう相手に向ける。 その時にはすでに、ナイフは拳銃に生まれ変わっていた。 |
クラヴィス 「行きましょう ぼくもあなたも ひとりではないのです」 |
月夜 「手合わせありがとな!お手柔らかに頼むぜー?」 |
クラヴィス 「よろしくおねがいいたします(๑•ᴗ•)」 |
ゲオルグ 「いいだろう、舞の相手を務めさせていただこう」 |
名捨て人 「お手合わせよろしくお願い致します」 |
小さく羽ばたいた。 |
君に向けて手を振っただろう。 |
言葉はない。模倣されたくないだけかもしれないし、 あるいは、言葉を吐くだけの心を持ち合わせていない。 |
ザナ 「ここはどこなんすか?」 |
ドリス 「模擬戦とはいえ、手加減はしないからね!」 |
月夜 「無理は禁物、焦らず行こうぜ!」 |
月夜 「そうそう、ターゲッティング精度を上げないとなーっと……」 |
ゲオルグ 「最後まで美しく舞って魅せようか……」 |
ゲオルグ 「どうしたね、この美に惑ってしまったか?」 |
ゲオルグ 「シンプル、故に美しい手さ」 |
「……始めましょう。今日が終わってしまう前に。」 |
月夜PT Chain | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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夜行 Chain |
月夜 「残念ここで搦め手です。悪く思わないでくれよ?」 |
ゲオルグ 「ふっ、その乱れを突かせてもらおうか」 |
*おおっと* |
ゲオルグ 「激しく求め、しかし届かないもの……そう、」 ゲオルグ 「青い鳥とこのゲオルグは良く似ている……」 |
君に一つ提案を出す。 |
相槌を打つ。 |
文句は無い。 |
影が静かに揺らめいている。 |
君を見ている。 |
月夜 「これで終わらねえぞ!こっからが本番だっ!」 |
月夜 「鋭く!素早く!針のように!!」 |
ゲオルグ 「途中で転ばないでくれたまえよ」 |
クラヴィス 「傷つけたくはないのですが しかたありません」 |
ドリス 「や、やめなさいよ!」 |
名捨て人 「……」 |
名捨て人 「……」 |
ステップ。 |
クラヴィス 「お手をわずらわせてしまい すみません」 |
名捨て人 「あ……。ありがとうございます 」 |
名捨て人 「連鎖行きますよ……!」 |
ゲオルグ 「さて、美しい調べを奏でようか―― 」 |
ゲオルグ 「どれ、相手を務めてもらおうか」 |
ゲオルグ 「激しく求め、しかし届かないもの……そう、」 ゲオルグ 「青い鳥とこのゲオルグは良く似ている……」 |
クラヴィス 「大丈夫 あなたは自分のあやまちに 気付く事ができるのです」 |
名捨て人 「……」 |
月夜 「ありがとな!」 |
名捨て人 「……」 |
月夜PT Chain | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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夜行 Chain 傷投射Lv1(1) 傷冥闇Lv1(2) 列付混乱Lv1(3) 傷冥闇Lv1(4) 傷投射Lv1(5) 傷投射Lv1(6) |
何か思うところがあるようだ。 |
ドリス 「仕掛け時は……っと」 |
お断りだ。 |
名捨て人 「…………」 |
月夜PT Chain 傷天光Lv1(1) 連傷身氷水Lv1(2) 傷冥闇Lv1(3) 傷冥闇Lv1(4) 自傷火炎Lv1(5) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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夜行 Chain 傷投射Lv1(1) 傷冥闇Lv1(2) 列付混乱Lv1(3) 傷冥闇Lv1(4) 傷投射Lv1(5) 傷投射Lv1(6) 傷投射Lv1(7) 刳傷投射Lv1(8) 治癒Lv1(9) 列刳傷投射Lv1(10) |
名捨て人 「っ……!!」 |
ひとふりのナイフを地に突き立てた。 |
ドリス 「血祭りの手始め、覚悟してもらうよ!」 |
ドリス 「アハッ!土手っ腹に風穴を開けてあげるよ!!」 |
”神よ あなたは高慢な者にさえ その光をお与えくださる” |
ゲオルグ 「天に輝く月に手を伸ばせど届かない……そういうものさ 」 |
とおく、鳥の声。 |
それは沈黙している。 |
一瞥する。 |
ドリス 「アハッ!土手っ腹に風穴を開けてあげるよ!!」 |
ドリス 「あはははは!苦痛に歪んだ顔をもっと見せてよ!」 |
沈黙。 |
それは沈黙している。 |
名捨て人 「ふぇっ!?」 |
ドリス 「血を吹いて死にな!」 |
ドリス 「私にはよーく見えてるよ」 |
月夜 「っやべ、しまった!!」 |
”私達は息を吸い そして吐く 主が支えてくださるから” |
君を見ている。 |
ドリス 「それそれ!一気に攻めたげるよ!」 |
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■▣■■☒■▮■ 「―――……―――……。」 |
その人影が揺らぐ。帽子をかぶり直した。 |
飛び散って消えた。そしてまた、別の場所にいる。 |
名捨て人 「…………」 |
月夜 「この機は絶対逃さねえッ!!」 |
ゲオルグ 「美しき連携は、奏でるサーガに似る…… 」 ゲオルグ 「――ふっ、難しいかね? しかして安心したまえ、君はすぐにそれを知るだろう」 |
ゲオルグ 「この美に膝を折る事、躊躇わなくても良いのだよ?」 |
輪郭が揺らめく。 |
クラヴィス 「祓うべきものであるなら 迷いません」 |
名捨て人 「……」 |
名捨て人 「……」 |
飛び散って消えた。そしてまた、別の場所にいる。 |
月夜 「お注射入りまーっす!大丈夫大丈夫痛くねえから!」 |
名捨て人 「連鎖行きますよ……!」 |
クラヴィス 「さぁ いのりましょう」 |
クラヴィス 「あなたもまた、神の恵みに包まれ 愛され 生かされているのです」 |
名捨て人 「……」 |
クラヴィス 「お手をわずらわせてしまい すみません」 |
名捨て人 「……」 |
君を見ている。 |
月夜PT Chain | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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夜行 Chain |
月夜 「む、ターゲッティング甘かったな。誤差修正っと……」 |
ドリス 「私にはよーく見えてるよ」 |
名捨て人 「連鎖行きますよ……!」 |
クラヴィス 「さぁ いのりましょう」 |
クラヴィス 「あなたもまた、神の恵みに包まれ 愛され 生かされているのです」 |
ひらり。 |
名捨て人 「……」 |
名捨て人 「……」 |
月夜 「もしかしなくてもかなりヤバいな……どうしたもんかなあ」 |
名捨て人 「上手く巻き返したいですが……」 |
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ドリス 「どーん!」 |
クラヴィス 「さぁ いのりましょう」 |
月夜 「っやべ、しまった!!」 |
翼を広げた。 |
月夜PT Chain | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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夜行 Chain |
咳き込んでいる。 |
月夜 「そこだ!もらったァッ!!」 |
ゲオルグ 「激しく求め、しかし届かないもの……そう、」 ゲオルグ 「青い鳥とこのゲオルグは良く似ている……」 |
名捨て人 「あ、あの。お手数をおかけしてごめんなさい 」 |
ドリス 「致命傷にならないうちにね」 |
君を見ている。 |
おそらく 彼の反感を買っただろう。 |
名捨て人 「……」 |
ザナ 「アンタが悪くて俺は悪くないんだ……!後悔、しないでくださいよッ!」 |
君に意見を述べる。 |
ドリス 「そろそろ殺す」 |
クラヴィス 「あなたもまた、神の恵みに包まれ 愛され 生かされているのです」 |
ドリス 「後ろでコソコソしても無駄なんだよ!」 |
輪郭が揺らめく。 |
ザナ 「アンタが悪くて俺は悪くないんだ……!後悔、しないでくださいよッ!」 |
月夜PT Chain | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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夜行 Chain |
影が濃くなる。 |
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名捨て人 「……弱点みたいですね」 |
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月夜 「はっ……はあっ……だ、いじょうぶ、まだいける……っ!」 |
境界線を引いた。 |
名捨て人 「ふぇっ!?」 |
名捨て人 「……弱点みたいですね」 |
月夜 「っやべ、しまった!!」 |
月夜PT Chain | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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夜行 Chain |
月夜 「そこだ!もらったァッ!!」 |
一瞥する。 |
名捨て人 「っ……!!」 |
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名捨て人 「……うぅ」 |
クラヴィス 「そんな… もうしわけありません」 |
ゲオルグ 「気に病むことはない。そこで私の美姿を眺めて休むといい」 |
クラヴィス 「厳しいですね…」 |
ドリス 「あはは!もうちょっと耐えてみせてよね!」 |
影が濃くなる。 |
月夜 「む、ターゲッティング甘かったな。誤差修正っと……」 |
ふわり。 |
ふわり。 |
月夜PT Chain | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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夜行 Chain |
月夜 「そこだ!もらったァッ!!」 |
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ゲオルグ 「油断がすぎたかな? 残念ながらこのゲオルグ、節穴ではないよ 」 |
月夜 「ご、ごめん。全然体が動かねえ……俺のことは放っといて先に行ってくれ!」 |
クラヴィス 「そんな… もうしわけありません」 |
ゲオルグ 「気に病むことはない。そこで私の美姿を眺めて休むといい」 |
クラヴィス 「あなたへ とどくでしょうか」 |
月夜PT Chain | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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夜行 Chain |
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ザナ 「も、もうやめません?これ以上やってもさ、ほら、俺の体ボロボロで……」 |
飛び散って消えた。そしてまた、別の場所にいる。 |
ゲオルグ 「このゲオルグにこうも美しく決めるとは、ふっ……」 |
ゲオルグ 「あふん……この美が遅れをとるとは、不覚……」 |
クラヴィス 「そんな… もうしわけありません」 |
ふわり。 |
月夜PT Chain | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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夜行 Chain |
■▣■■☒■▮■ 「…………。」 |
クラヴィス 「そんな… もうしわけありません」 |
ドリス 「そろそろ終わりにしたいんだけどなぁ」 |
意味のない言葉と囁き声。 |
月夜PT Chain | |||||||||||||||||||||||||||||||
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夜行 Chain |
クラヴィス 「まだ倒れる訳には いきません…!」 |
クラヴィス 「すみま せん…」 |
月夜 「っとと、ちょっと張り切りすぎた。いやーそっち強いなあ!」 |
クラヴィス 「うぅ…ご迷惑をおかけします」 |
名捨て人 「お手合わせありがとうございました……」 |
ユハル 「…………」 |
彗星 「 … 」 |
――――コートの裾についた砂埃を払っている。 |
ザナ 「……俺達はなんで戦わせられてるんっすか?開拓しに来たんじゃなかったんすか?」 |
ドリス 「最初から結末はわかりきっていたのに」 |