とん、たたんと爪先が地面を叩く軽やかな音。 くるり手元で回転させるは魔法の鉄鍋。 青い瞳をきらめかせ、半獣の少女はからりと笑った。 「いらっしゃいませ、なーんてね?」 |
魔とは無明の混沌ではなく、 闇を照らす光である。 |
フィルロズ 「僕様を倒して酷いことするつもりでしょう。薄い本みたいに。薄い本みたいに。」 |
シー 「はい?」 |
ヤマツ 「あぁ忌々しい。地獄の釜で熔(と)け落ちよ」 |
誰にも知覚されない死角── もしかすると、彼女が『いるかもしれない』場所に、 幻術士は、音もなく現れていた。 ■■■■ 「こんにちは、こんばんは。 始めまして、お久しぶり。 教えてくれるかい、わたしの名前を」 |
「………」 |
リベラ 「よろしくお願いするですー!」 |
花椒 「さて、と……お手合わせ、よろしくお願いします」 七味 「よろしくお願いしまーす」 |
ノアハ 「真剣にやる以上、手は抜かないさ」 |
フィルロズ 「みんなー。あつまれー。僕様が模擬戦するよー。さほどしたくないけどー。」 |
シー 「練習?練習っすよね!?その武器なに!?」 |
ヤマツ 「我はヤマツなり。 “哲学者”のカード。“隠者”のカードの逆さ裏。 」 ヤマツ 「────自由に使うがいい…… 愚者より愚かな隠者ども」 |
チェノー 「オ前ハ害虫カ? ソレトモ……」 |
エアリス
「人間同士で争いあうなんて、不思議なものだね」 |
「………」 |
アウエーレ 「え?虫と闘うだけじゃないの?も、模擬戦? なぜ、無駄に闘う回数を増やすの???」 |
ヤマツ 「ないよりマシだ」 |
フィルロズ 「来たれ内なる烈風雷音。皆まとめて超加速。呪いと共に具現せよ。『ダァク・ダァク・アクセラレイト』。」 |
フィルロズ 「君達には祝福を。僕様から祝福されるなんて。貴重だよ。」 敵対する者達の周囲に光球が浮かび上がった。 |
フィルロズ 「勿論。代償は貰うよ。だって僕様は。魔女なんだから。」 光球はぐるぐると周囲を回転し始めた。チカチカ光る上に物理的に邪魔だ。 |
フィルロズ 「僕様がそんなの受けたがる訳ないじゃん。やーだよ。」 |
フィルロズ 「さて。雄叫びと共に進撃だ。なんて。頑張ってね。僕様以外で。」 |
フィルロズ 「オマケにこれもつけちゃおう。禁忌の呪術よ。具現せよ。」 |
メチルフェニデート投与。 ドーパミンの再取り込みを阻害、末端からの遊離を促進。 ノルアドレナリン濃度にも影響を確認。 |
エアリス 「第1章88節。『好意の返報性は絶対ではない。 これは何も相手に限った話ではなく、自身でさえその対象となる。 私達は今まで、幾つの好意を無下にしてきたのだろうか。 幾つの機会を無駄にしてきたのだろうか』」 |
シー 「ひらりひらり」 |
エアリス 「第1章115節。『この世に救えない者はなく、神の愛は全てに平等に降り注ぐ。 その結果がこの停滞ならば、かの言葉に価値はない。 愛せぬならば、通り過ぎよ。 救い求めぬ真の愚者を切り捨てたその先に、本当の心の平穏があるのだから』」 |
エアリス
「あらら。」 |
エアリス
「あらら。」 |
シー 「ひらりひらり」 |
ヤマツ 「人の話は最後まで聞きなさい」 |
ヤマツ 「うむ……そう来たか」 |
ヤマツ 「ふむ」 |
フィルロズ 「お断りします。」 |
リベラ 「くるーんですー!」 |
ヤマツ 「なるほど」 |
ヤマツ 「うむ……そう来たか」 |
ノアハ 「届いてないよ、悪いけど」 |
ヤマツ 「人の話は最後まで聞きなさい」 |
ノアハ 「届いてないよ、悪いけど」 |
フィルロズ 「一瞬速ければ僕様死んでたよ。危ないなあ。」 |
シー 「ひらりひらり」 |
シー 「ひらりひらり」 |
シー 「ひらりひらり」 |
ノアハ 「避けないと失礼かと思ってね」 |
チェノー 「動クナ」 |
シー 「ひらりひらり」 |
シー 「ひらりひらり」 |
チェノー 「動クナ」 |
チェノー 「小賢シイ」 |
ノアハ 「いいね、その調子でよろしく」 |
「………」 |
「………」 |
「………」 |
シー 「たぶん意地悪されたカードが綺麗さっぱりする感じだと思うんすよね……」 |
シー 「はわわわわわわわ」 |
シー 「こう来たら……」 シー 「こうっ!!」 |
シー 「はわわわわわわわ」 |
シー 「何が飛んできても打ち返すっすよ!自信ないけど」 |
シー 「ほほー、これはいいカード……」 |
シー 「うっかりハチミツついた手でカードさわっちゃった……」 |
シー 「洗えば落ちるかな……」 |
ヤマツ 「不正解」 |
シー 「はえー。ニンジャっすか?」 |
「………」 |
アウエーレ 「ッはぁ、避けた…避けられた…ッ!セーフ!」 |
リベラ 「下ごしらえはおいしいお料理の基本ですー!」 |
リベラ 「やられたら!やり返せ!ですー!」 |
リベラ 「カロリーは正義ですー!」 |
リベラ 「カロリーは正義ですー!」 |
ノアハ 「四精霊に奉る……汝の御業は大いなるかな」 |
ノアハ 「誰が汝を恐れざる……誰が御名を尊ばざる……」 |
ノアハ 「……汝の裁定はすでに現れたり」 |
νカフェ・オリュゾン Chain | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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Hölle-ヘレ- Chain |
フィルロズ 「君達に捉えられるかな。具現せよ。夢現の狭間を行く影よ。なによりも虚しい魂たれ。」 |
フィルロズ 「人形劇はお好きかな。具現せよ。風の精霊。その魂。その殻よ。」 |
ヤマツ 「……っ!」 |
七味 「当たりどころがよかったかな?」 |
ヤマツ 「お見事」 |
ヤマツ 「おや失礼。痛かったかね?」 |
ノアハ 「お互い、本気にならないほうがいいと思うんだが?」 |
ヤマツ 「どうした?愉快な顔だ」 |
ノアハ 「それ、やめてもらいたいなぁ、ほんと」 |
リベラ 「リベラもおなかすいてきたですー!チーズタッカルビがいいですー!!」 |
リベラ 「とてもべとべとするですー!」 |
ヤマツ 「やめろ、鬱陶しい」 |
シー 「敵の皆さんにもおすそ分けっす。これをつけて食べてね」 |
シー 「いじめられたらじぶんに言うっす。ビシっと言って……」 シー 「あー……お薬塗ってあげるっす」 |
シー 「一度で二度美味しいっす」 |
シー 「助かるっすー」 |
無性に体をかきむしりたくなる。 |
「………」 |
「………」 |
フィルロズ 「呪いと共に具現せよ。縛動リボン。これ相手を捕らえるのに滅茶苦茶便利。今なら6億Tipで販売中。」 |
フィルロズ 「呪いと共に具現せよ。焼けた靴。踊っておくれ。僕様の為に。醜い醜いダンスパーティだ。」 |
ヤマツ 「やれ」 |
ノアハ 「それ、やめてもらいたいなぁ、ほんと」 |
νカフェ・オリュゾン Chain 女教皇Lv3(1) 惨素傷火炎#事象Lv3(2) 貫付猛毒Lv2(3) 傷殴打火炎Lv2(4) 休息Lv2(5) 散低下Lv3(6) 列素傷火炎#事象Lv3(7) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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Hölle-ヘレ- Chain 貫侵食冥闇Lv4(1) 全起死回生Lv1(2) 全付封殺Lv3(3) 列命傷冥闇Lv5(4) 貫傷痕冥闇Lv4(5) 多治癒Lv1(6) 貫付封殺Lv3(7) 列傷冥闇Lv6(8) |
フィルロズ 「さあ幻想の世界へご招待だ。君達の目にはもう光しか映らない。 具現せよ。ファンタズマルレコード。」 |
フィルロズ 「そして曲にあわせて踊るんだ。ほら。楽しくなってきた。 具現せよ。ファナティックフロア。」 |
正義が心に力を与える。自分に非はない、あいつのせいだ。 |
ヤマツ 「……?はて…… 何をしようとしていたのだったか……」 |
ヤマツ 「傷つく準備のひとつも出来ていないのなら、どれ、 わたしが拵(こしら)えて差し上げよう」 |
隣前後に仲間がいる。手をかけられる場所に、仲間がいる。 |
リベラ 「リベラはまだまだ元気ですー!フンフンッ!」 |
ノアハ 「まあ、こんな早々に決着がつくものではないか」 |
フィルロズ 「BUGだってぶん殴ってみせらあ。でも白紙と待機と低下は勘弁な。いや本当に困るよ。」 |
シー 「4時間経過したっすよ」 |
ヤマツ 「……」 |
チェノー 「マダ始マッタバカリダ。ソウダロウ?」 |
エアリス
「んー、目が覚めてきたよ」 |
「………」 |
チェノー 「腐鎖リハ始マル」 |
(指パッチンのアイコン
It`s show time! |
エアリス 「何かを禁じる掟は幾千幾万とあるけれども、 何かを推奨する掟はずっと少ないんだね」 |
チェノー 「イズレハ枯レ」 |
肺が膨らむたび、入ってくる、侵ってくる―― |
ノアハ 「避けないと失礼かと思ってね」 |
「………」 |
「………」 |
5'th chain!! |
背中に手を回す、ひょいと振る、 いつの間にかボロボロの兎のぬいぐるみを持っている。 間を置かず炸裂したぬいぐるみから、 悍ましくも血濡れた無数の針が飛び出した。 |
/ なんでーっ \ |
ノアハ 「届いてないよ、悪いけど」 |
アウエーレ 「…ッ、う…大丈夫、治せる…自分の傷だもの……自分で出来るわ…やらなくちゃ……」 |
アウエーレ 「…ッ、う…大丈夫、治せる…自分の傷だもの……自分で出来るわ…やらなくちゃ……」 |
アウエーレ 「…ッ、う…大丈夫、治せる…自分の傷だもの……自分で出来るわ…やらなくちゃ……」 |
アウエーレ 「…ッ、う…大丈夫、治せる…自分の傷だもの……自分で出来るわ…やらなくちゃ……」 |
アウエーレ 「…すぅ…はぁ…、大丈夫……塞ぐだけよ、人の血よりマシよ…… 」 |
アウエーレ 「ああぁ、もう…イヤ…はやく治さないと…… 」 |
チェノー 「全テノ生ハ砂ト化シ」 |
チェノー 「マトワリツケ」 |
「………」 |
「………」 |
Over drive!! |
エアリス 「このアーティファクトわりとなんでも貫くから、 覚悟しておいた方がいいよ。 ……主に味方の皆さんとかね?」 |
エアリス
「あらら。」 |
ヤマツ 「うむ……そう来たか」 |
「………」 |
チェノー 「極ミ残ルハ虚ロノミ」 |
チェノー 「楽シソウダナ?」 |
チェノー 「楽シソウダナ?」 |
チェノー 「グウッ……!」 |
「………」 |
Over drive!! |
ヤマツ 「………………ありがとう」 |
チェノー 「アア、肥エル」 |
「………」 |
アウエーレ 「う…ありがとう…自分で自分の回復が間に合わないなんて、情けないわね…ごめんなさいね……」 |
ノアハ 「もっと狙いたくなるような人が他にいると思うんだけど」 |
リベラ 「ありがとですー!」 |
花椒 「おっと、お世話になったな」 |
フィルロズ 「カワイイ僕様を癒してくれてありがとう。君もカワイイよ。」 |
ヤマツ 「………………ありがとう」 |