想起家 トオアサ(Pn25)
静かに燃ゆる紅い戦士 アルク(Pn25) トオアサ「容赦は……えーと、ほどよくしない!かも!」 |
アルク「容赦はせん」 |
トオアサ「模擬戦……ちょっとドキドキするなぁ」 |
アルク(Pn25)「……ふん」 |
「…………。」 (一礼をしてみせると、静かに剣を引き抜いた。) |
「正直手ェ抜かせてほしいんだがねぇ……」 |
「ごちそうさまでーす。」 |
「まず、前提として挙げなければならないことがある。 少なくとも、この争いの場においては、BUGは開拓者の行いをそっくりそのまま写し取るということだ。 君達は、BUGが“真似をする”ということを深く意識したことはあるのかな。」 |

(Pn36) エグランティーヌ「ここに開拓者が集い出して15日目。これは、15日目の言葉。 BUGの口からこの言葉が吐き出されるのは、おそらく、もう少し先のことだろう。 虫達が私を騙り、語った時にだけ、この言葉はやっと表層に現れる。」 |

(Pn36) エグランティーヌ「つまるところ、これはちょっとした実験さ。 BUGを使った伝言ゲーム。この言葉は初めから、“開拓者”に宛てられたもの、というわけだ。 BUGの虚言か、開拓者の狂言か。君達はこの虫のさえずりを、どう受け止める?」 |

(Pn36) エグランティーヌ「BUGの言葉に意味がないのは、誰も意味を与えようともしないからでしょう? 君達はいちいち、鏡を見て嘆くのか? 怒り狂って、その鏡面を叩き割るのか?」 |

(Pn36) エグランティーヌ「さあ、問おうか。“開拓者”。 BUGとは何だ? BUGとは何であるべきだ?」 「お前達が、本物だと言い張るなら。 虫の台本にはない、素晴らしいアドリブを見せてくれるのでしょう?」 |

「さあ、手本を見せておくれよ。“開拓者”。」 |

「…………。」 *コイントス!* |

| (Pn36) 【!裏!】 |
「……始めましょう。今日が終わってしまう前に。」 |

(Pn36)(焼け焦げた、煤の臭い。 何重にも重なった、異形の足音。 ぼたぼたと液を垂らしながら這い上がった影が、また別の影を踏む。) |



トオアサ(Pn25)「君……或いは君たち。 カードは思った通りの動き、してくれると思う?」 |
トオアサ(Pn25)「……見知らぬ誰かの、知らない記憶。」 「隙を作ろうじゃないか。しっかり叩き潰せるように、ね」 |

アルク(Pn25)「戯れを」 |
アルク(Pn25)「下手な真似をしてくれるな」 |
アルク(Pn25)「廻れ、廻れ」 |
| トオアサPT Chain | |||||||||||||||||||||
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| 第十一書庫班 Chain | |||||||||||||||||||||
「問おう。この争いの意味を。 君達が本当に、終わりを見据えているかどうかを。」 |

「……私はね。とってもむなしいよ。 BUGに演じさせるための自分を演じることの滑稽さ、君は笑ってくれるかい?」 |

「おや。君の方が一枚上手だったか。」 |
アルク(Pn25)「ふん」 |
「まだまだこれから!」 |
アルク(Pn25)「夜のしじまに唄う」 |
「私が扱えるものは、小さな灯火と、ほんの少しの言葉だけ。 それなら私は、言葉を投げ掛けよう。君達に疑念が生まれるまで。」 |

| トオアサPT Chain 活気Lv1(1) 傷冥闇Lv1(2) | |||||||||||||||||||||
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| 第十一書庫班 Chain 吸魔Lv1(1) | |||||||||||||||||||||
(押し殺された呼吸の音。) |
「っしゃあ、行くぜ!」 |
「まだまだこれから!」 |
(まばたき。) |
(Pn36)(ページをめくる音。) |
(押し殺された呼吸の音。) |
「よし。始めよう。」 |
トオアサ「…これはもう良いとこ入るね、避けらんないや」 |
「……」 |
トオアサ「見当違いだよ、そこに何を見たんだい?」 |
(まばたき。) |
(Pn36)(ページをめくる音。) |
アルク(Pn25)「その身を以て味わうと良い」 |
トオアサ(Pn25)「連鎖はじめ!」 |
トオアサ(Pn25)「僅かな休息ってやつさ。心だって、負担を掛けすぎれば壊れてしまうからね」 |
トオアサ「自己管理は大切、だね」 |
アルク(Pn25)「振り翳しては折り返し」 |
アルク(Pn25)「開花せん」 |
「君は一体何を見ているのかな。」 |
トオアサ(Pn25)「つらいとか、悲しいとか。そういった記憶、君にはあるかな?」 |
アルク(Pn25)「助かる」 |
トオアサ(Pn25)「記憶さえあれば、人ならざる者でも想起はできるのさ その気になれば、その時感じた感情すら一時的に植え付けられる」 |
トオアサ「過ぎたる想起は己の心への毒。 休憩くらいさせてよ」 |
トオアサ「自己管理は大切、だね」 |
アルク(Pn25)「朽ちた花のもとに生は芽吹き」 |
アルク(Pn25)「死に急ぐなよ」 |
トオアサ「嬉しいけど、きみの方は大丈夫?」 |
アルク(Pn25)「こんなところか」 |
| トオアサPT Chain | |||||||||||||||||||||
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| 第十一書庫班 Chain | |||||||||||||||||||||
トオアサ「えっ、ちょ…!」 |
| トオアサPT Chain 傷冥闇Lv1(1) 治癒Lv1(2) | |||||||||||||||||||||
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| 第十一書庫班 Chain | |||||||||||||||||||||
「……あーあ……」 |
アルク(Pn25)「ふん」 |
| トオアサPT Chain 傷冥闇Lv1(1) 治癒Lv1(2) 深傷斬払Lv1(3) 治癒Lv1(4) | |||||||||||||||||||||
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| 第十一書庫班 Chain | |||||||||||||||||||||
「オッどこ見てんすかー?」 |
「どこ見てんだ?」 |
トオアサ「…これはもう良いとこ入るね、避けらんないや」 |
アルク(Pn25)「その身を以て味わうと良い」 |
アルク(Pn25)「開花せん」 |
アルク(Pn25)「余所見をするなよ」 |
トオアサ(Pn25)「目は閉じておいた方が気持ち悪くならなくて済むと思うよ」 |
トオアサ(Pn25)「嫌な記憶を自分の一部として捉えれば、それは時として強さになる」 |
トオアサ「過ぎたる想起は己の心への毒。 休憩くらいさせてよ」 |
アルク(Pn25)「帰る漣は新たな波を呼び」 |
アルク(Pn25)「薙ぐ」 |
アルク(Pn25)「次は当てる」 |
「オッどこ見てんすかー?」 |
トオアサ(Pn25)「記憶さえあれば、人ならざる者でも想起はできるのさ その気になれば、その時感じた感情すら一時的に植え付けられる」 |
トオアサ(Pn25)「嫌な記憶を自分の一部として捉えれば、それは時として強さになる」 |
トオアサ「自己管理は大切、だね」 |
アルク(Pn25)「朽ちた花のもとに生は芽吹き」 |
アルク(Pn25)「命は巡り、永劫の海を渡る」 |
アルク(Pn25)「次は当てる」 |
「同じ手には引っかからないよ。 BUGにだって出来ることを、私が出来なくてどうするの。」 |
アルク(Pn25)「こんなところか」 |
「お、いいとこ入ったか?」 |
トオアサ「…形にならなかったかな……」 |
| トオアサPT Chain | |||||||||||||||||||||
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| 第十一書庫班 Chain | |||||||||||||||||||||
トオアサ「…形にならなかったかな……」 |
「……無駄撃ちご苦労」 |
「さあ、君の顔をよく見せて。」 |
トオアサ「…これはもう良いとこ入るね、避けらんないや」 |
「お、いいとこ入ったか?」 |
「やめろと言っても、やめないでしょう?」 |
「ッ……とぉ、危ねえな。」 |
| トオアサPT Chain | |||||||||||||||||||||
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| 第十一書庫班 Chain | |||||||||||||||||||||
「……出直しておいで。」 |
トオアサ「これ以上は、自分に害が及ぶかな……」 |
アルク(Pn25)「慢心は身を滅ぼす」 |
アルク(Pn25)「次は当てる」 |
「同じ手には引っかからないよ。 BUGにだって出来ることを、私が出来なくてどうするの。」 |
| トオアサPT Chain | ||||||||||||||||
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| 第十一書庫班 Chain | ||||||||||||||||
「そうそう、そのままいい感じでいてくれると助かるんだが。」 |
アルク(Pn25)「……ふん」 |
トオアサ「うーん……力不足、かぁ」 |
アルク(Pn25)「……ふ」 |
「…………。」 (その刃を鞘に納める。話す価値などない、といった素振りだ。) |
「あんまりカリカリしてんなよ。」 |