金鱗流浪団 PT

探索

平原を歩いていると、二人組の旅人に会った。
片方は戦士、もう片方は業人のように見える。

「よう、あんたら。
　よかったら一緒に戦わないか？
　ここから北のリトルメって所に…」

戦士風の男が話しかけてきた。
声からすると、ハイメで老人の依頼を受けていた男だろう。
その言葉をもう片方の男がさえぎった。

「待ってください、勇者様。
　我々だけでも賊など討伐可能です。
　人数が多くなると目立ってしまい、かえって戦いにくくなります。」
こちらもハイメで聞いた覚えのある声だ。

戦士風の男はその言葉に少し考えてから、言葉を再開した。

「んー、よく分からないけど、まぁ、お前が言うなら…
　というわけで悪いな、俺達は先に行ってるぜ。」
二人組と別れた。
ミコヤは道中もせわしなく動いている。
この平原もまた調査対象になるらしい。
しかし、本人の言った通り、野盗が多くいるようだ。
そして、よく動くということは、野盗に見つかる機会も増えるということである。