#16 PT

-- 平須国　金庄 --

町人らしき男に会った。
その手には紙の束がある。
近くを通る旅人に配って回っているようだ。

男
「プラインカルドに向かう旅の方だね。
　セプトサイドに寄ることがあったら、この手紙を渡してほしい人がいるんだ。」

狐の落とし子 は 安藤の手紙 を入手。

男
「坂東って人に、安藤からと言えば伝わるはずだから。
　よろしく頼むよ。」

道行く人に相手構わず配っている。
本文は暗号化されていて不明だ。
一体、そんなに大量に渡して、何を伝えたいのだろうか。

-- 平須国　金庄 --

街を歩いていると、話し声が聞こえてきた。
どうやら雑談をしているらしい。

「東の丘に怪しい物体があるらしいぞ。
　何でも、野獣を倒して回っているとか。
　大丈夫なのかね？」

「さてね、まだ誰かが襲われたとは聞かないけど。
　とはいえ、いつそうなるものやら。
　用心するに越したことはないね。」

そこから話題は全く関係ないものになっていった。
はたして、東に何があるのだろうか。