金鱗流浪団 PT

通りの端に荷車が置かれている。
その脇に座っている商人は、今は商売中ではないようだ。
彼らの前を通ろうとすると、その商人が立ち上がり声をかけてきた。

「やあ、旅人さん。
　ここで会ったのも何かの縁、助けてくれんかね。
　ヒラックまでの護衛をしてくれるだけでいい。
　いや、コースタンド平原と違って、トリステラ平原ならさほど危険ではないと思うんだ。
　それに、私も多少は護身の心得がある。
　だが、人生何があるか分からんからねえ。」

話し合ったが、彼はどうしてもコースタンド平原には行かないらしい。
仕方なく、トリステラ平原での護衛で手を打った。