生存 96 日目 天候:晴れ
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【食料消費】 食料147 を消費しました。
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叫び声が聞こえる 玉藻(285) のシャウト! 玉藻「にゃ〜☆」
マジ狩るアンバー(354) のシャウト!
小さな大妖精(自称)翠(556) のシャウト!
ルチル(996) のシャウト!
アフロなアル(1006) のシャウト!
ハルキ(1053) のシャウト!
ダガー(1565) のシャウト!
よう(1793) のシャウト!
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創られた幻の島が、強い光を放ちつつ少しずつ消えていきます。 唯一残るのは島の本当の姿、小さな、ひとつの島。 そして貴方は想います、これからの自分の居場所・・・ 永遠の証 そして今私はここにいる。 災いは消え去ったらしい。 私は、どうすればいいのだろう? 還るべきところは………どこなのだろう? 「ラミナ」 声。 皺枯れた、しかし懐かしい声。 「長老……」 私を育ててくれた恩人。 私の数倍の年月を重ねたエルフの長。 「すべてを…教えるときなのかも知れんな」 「すべてを?」 「そう。すべてを。聞かずともよい。そのときは去れば…ワシは追わん」 「………聞きます」 長老は私の目を見、その皺だらけの顔を綻ばせた。 「良い顔になった。……心して聞け」 「はい」 「お前はエルフなのに黒魔術が使える。それを不思議に思ったことは無いか?」 無いわけがない。 エルフとは本来黒とは無縁の存在。 白魔術がほとんどで、幻術を使えるものがたまにいるが、黒魔術を使うのは私の知り得る限り、私しかいなかった。 「答えは簡単じゃ。お前は、エルフなどではないのだから」 「…え――――?」 たしかに、それは簡単だ。 エルフでなければ、黒魔術を使えることに疑問はない。 「我々のテリトリーでお前は拾われた。そしてエルフとして育ち、気がつけばここにいた…違うかの?」 「……私はそう教えられた…」 「でも、それは違う。それは刷り込み。ウソを刷り込まれた…一種の洗脳」 洗脳。 それは古代に栄え、あまりに強力ゆえ禁じ、封印された古代魔術… 「まだ分からぬか?」 「………………」 「ふむ、死神殿の術はここまで強固とはな」 「死神……」 なんだろう。 とても懐かしくて。 とても暖かくて。 とても……大きい。 「ラミナ・フォルンディア・ルーベルノス。お前はエルフではない。証拠に耳が突起しておらん。それが何よりの証拠じゃ」 「…………じゃあ、どうして?」 「頼まれたんじゃよ」 「……その死神に?」 「………」 長老は頷いた。 何かが。 何かが頭の中を廻っている。 それが…それが何かが分かれば。 私は、すべてを理解できる気がする。 「お前…いや、エルフで無いと言った以上、そうは呼べぬ…ラミナ殿、まだ思い出せぬか?」 「私は…エルフではない、そうであるなら、何なのです?」 「人でもないし他の種でもない。ワシにはラミナ殿が何であるかという問いには…勉学が足りぬ」 「……ますます分からない」 「それを理路整然と説明できるのは…死神殿や歌姫殿、魔女殿、牙狼殿であろう…彼らですら分からぬものなのかもしれない」 死神、歌姫、魔女、牙狼…… それは…… 確か……… 私の……… 「ラミナ殿も、月姫と呼ばれるお方。これでも思い出せませぬか?」 「ゲッキ……?」 それは。 確か。 私の。 「これ以上はワシも言えませぬ。それを探す旅も必要なのかもしれません」 「それは予定外だな」 突然の男の声。 はっきりと通る、声。 懐かしくて。 暖かくて。 大きくて。 声は後ろ。 ゆっくりと振り向く。 「あ――――――」 言葉を失ってしまったかのように。 私は。 「久しぶりだな。我が娘よ」 すべてを、思い出した。 「どうして…?私を…」 「私の元にいたのでは完全に限界まで力は伸びない。だから、信頼できるものに預け、洗脳を施し、俺の娘だということを忘れさせた」 「私の…ために?」 父は大きく頷く。 「死神殿……」 長老は傅き、頭を下げた。 「ファルデウス、畏まらなくてもいい。あなたと俺の仲だ」 「はい」 「世話になった。礼を言う。いささか、危ない面もあったようだがな」 「ご存知でしたか」 「娘を心配しない親はおらんよ。連れ帰ろうとしたバカを見れば分かるだろう」 長老は笑った。 父も、笑った。 私は、わけが分からなかった。 「帰るか、ラミナ。繰り返すが、ファルデウス、世話になった」 「いえ、これくらいのことであれば。ラミナ殿、旅は如何でした?」 「………今思えば、楽しかったわ」 「そうですか。良かった」 長老は優しい笑みを浮かべた。 長年私に見せた、育ての親としての笑み。 『さようなら』 お互いに。 異口同音。 あの島は仮想現実。 しかし、島は消えても思い出は消えない。 それは永遠に。 この証に刻まれる。 風は穏やかに。 火は厳かに。 水は清らかに。 地は大らかに。 私は、星と共に、永遠なる時間を歩んでいく。 たとえすべてが消え去っても。 この思い出だけは、心の中で。 本当の、永遠を――――
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