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冒険者の宿を拠点にして活動する異国の冒険者。特技は錬金術。
錬金術は同じ冒険者の師より学び、彼女自身は師を海よりも深く慕うと自負している。

ジグデヴィンゼは行方不明になったその師匠を探し求めて、似た人物を見たという風のうわさだけを頼りに、舟を乗り継ぎ遠路はるばるトスナ大陸にきてしまった。
途中、コムアラソ大陸からの定期便に無賃乗船を試みるが、3分で看破され、第5期初回更新の開始前にブタ箱ENDになりかかるが、仲間の冒険者の機転により罪を免れる。代わりに罪のない別の乗客がお縄についた。

ジグデヴィンゼは頭が悪い。ついでに視力と聴力もいいとは言えないし、器用さに至っては偏差値一桁レベルだ。
これはかつて彼女が作り出した《不老不死の秘薬》を自ら摂取したことの副作用であり、それにより当時の錬金術の才能はもはや見る影もなく、ジグデヴィンゼをよく知らない人物に彼女が錬金術師だと証明することは困難を極める。
副作用は尚悪いことに、彼女に無限の体力と筋力をもたらし、剣や斧をすでで受け止めてつまみ折り、鎧を指先一つで木っ端微塵とし、城塞を持ち上げジャイアントスイングすることができる。今のジグデヴィンゼは人間伝説巨人として宇宙を滅ぼすエネルギーを秘めている、と彼女の師は酒の席で語る。

ジグデヴィンゼの錬金術師としての実力は平凡。唯一《生命創造》については才能はあるが、意図せずに魔法生物を生み出すことがあり、料理を作るときなどは食材を素としたホムンクルスやゴーレムを必ず生み出してしまう。これを重く見た師は彼女に料理を作ることを禁じたが、魔法生物を作り出してしまう事故については、二人とも何も対策をしていない。
彼女の冒険者仲間たちが彼女が調理場に立つことを阻止していることは言うまでもない。

かつて夢の世界で『世界最強部』という組織を暴力によって支配していたという。
夢の内容は殆ど覚えていないようだが、その朝から「彼女の暴力性が一段階進化した……」と彼女の仲間の一人は証言している。また別の一人は「もとからこんなもんだった」と言う。
これらは風評であり、真実はトスナ大陸で証明がなされるだろう。