#36 PT

-- 平須国　金庄 --

町人らしき男に会った。
その手には紙の束がある。
近くを通る旅人に配って回っているようだ。

男
「プラインカルドに向かう旅の方だね。
　セプトサイドに寄ることがあったら、この手紙を渡してほしい人がいるんだ。」

ガラケーマン は 安藤の手紙 を入手。

男
「坂東って人に、安藤からと言えば伝わるはずだから。
　よろしく頼むよ。」

道行く人に相手構わず配っている。
本文は暗号化されていて不明だ。
一体、そんなに大量に渡して、何を伝えたいのだろうか。

-- 平須国　金庄 --

町の入り口から、ボロボロの旅人が入ってきた。
周囲の旅人に助けられながら、宿屋へと向かった。
道すがら、彼らに状況を説明している。

傷だらけの旅人
「東の荒野って、南に森があるだろ？
　あの森に行ってみたら、このザマさ。
　野獣なら、こうはならなかったんだが…

　鉄の箱だった。
　そいつが魔法で襲ってきたんだ。
　とにかく、強かった…」

旅人はその後も話を聞かれていたが、その鉄の箱に関する情報はほとんど出てこなかった。
やがて、彼らは宿屋の中に消えていった。