道はいつも平坦ではなく、険しい道を征かなくてはならない日もあるでしょう。



　そんなわけで、私、立ち往生です。
　私だけ立ち往生です。

　足場が悪い道、みんなは木を掴みながらひょいひょいと渡っていきました。

　私はそれを進むことができません。
　何故ってね、あの、ラミア下半身が筋肉の塊でしてね、いやまあ、それはそれで便利なことはありますけどね。
　懸垂すると腰の骨すっぽぬけて死ぬんですよ。
　ラミアの死因、第二位、脊椎損傷。

　どうしようかな。いっそみんなは先に進んじゃないます？
　ダメ？　えー。

　そっか、じゃあ、飛ぶしかないですか。
　ラスティ行きます！

　ジャンプ、とりゃー！！

　あっ！！　飛んだ先の地面が崩れっ……！
　ぎゃあああああああああああす！！

　ああああああ！　上半身！　上半身を守らないと！
　その為の蛇の尻尾だ！



　その後、ゴロゴロゴロと転がっていく私。
　私の瞬時の判断のおかげで私の上半身は無傷。

　跳ねて、守れるラミアの尻尾。
　ね？　ラミアって便利ですよね？