5回の記録
「ヒール」はそうなんども打てないし、その間に回復が間に合わなくなるわけには行かねえ。
早めに世界に孔を開けておこう。
外部エントロピー、力を取り込めるようにすれば、弱くなってる今のオレでも、オレたち3人の戦いを支えるくらいはできるはず。
ってオレはヒーラーじゃねえんだけど？
でも、この前の戦いでは、オレはともかくおっさんがちっとツラそうだった。
笛の力じゃ追っつかないなんて、悪夢だからな。どうにかして支えてやりてえ。
ま、オレはヒーラーじゃないんだけどな。
おっさんはおっさんだ。名乗られた記憶がないのでおっさん。
オレとウーリはおっさんじゃないので、おっさん呼びで不都合はたぶんない。
あいつはここにきた時に知り合った屈強なおっさんで、拳で戦い、なんか眼帯が変だ。今は前衛やってもらってる。
ところで戦う時に技っぽいやつ叫んでるけど、デキムソンって流派とかだよな？自分の名前叫んだりしねえよな？
あ、そうだそうだ。寝る前に録音っと。
チャコール「こほん。これは独り言だが、「一発」の「頻度」はパーセントじゃなくて行動数なので、70だとたぶんいつまでたっても眺められないと思う。1で1行動目になるんだ。もし見てたら参考にしてくれ。」
これでよし。いや、あまりこういうことを表だって言うのはシュミじゃない、伝わんないかもだし。
偶然目に入ったってていのほうが、オレも楽でいいのさ。
ああでもそれなら、あの眼帯の下から文字が読めるか気にしなくても良かったんじゃないか？
まあいいか、おやすみ、ばーちゃん。
大丈夫さ、オレは人の役に立てるならヒーラーだってなんだっていいんだから。
そのためになんでもできるんだからな。
