作家のぶらり一人旅 PT

クロード・シャリエ「ん？　……いや悪い、そんなに驚かせたかね。（ぽりぽり。頬を掻く。）」

クロード・シャリエ「村の大人たちに無理矢理？
何だい少年、大人の都合に振り回されてってやつか。世知辛いね、何だってそんなことに。」

クロード・シャリエ「……おっさん……おっさんかあ〜……。（曖昧な笑みを見せた。いや君からすれば随分年上だろうけどね。けどまだそんな風に言われる歳でもないつもりなんだがね。とかぶつぶつ。）」

クロード・シャリエ「僕はクロード・シャリエという名前でね。おっさんよりは、そっちで呼んでもらいたいかな。」

クロード・シャリエ「いやいや、そんな馬鹿な話があるかよ。ここは港町キュースター、商人やただの旅行者だってわんさかいるさ。
運が悪かっただけじゃないかい？　今の時期、旅人が多いのは事実のようだから、大方勘違いしたんだろうよ。」

クロード・シャリエ「魔界行きねえ……そうだな、君はそう思うのかい？　魔界へ行くのは難しいと。」