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両腕が無く、足が虚弱だった子シマリス。
自分ではまともにクルミを割ることすらできず、家族に虐げられながら若芽を探しては食べる生活をしていた。

子供に悪戯をされているところを、年老いた技術者に拾われて改造された。
最初は手の使い方、背中の羽の使い方など困惑する日々であったが、今ではクルミも割れるわ、高いところも登れるわと、自由自在である。
お礼に、よく肩たたきをしていたのだとか。

その光景を目にした他の学者たちに連れ去られそうになり、技術者と逃亡した。
そうして亡くなる前にこの地へ逃された。


名前は「ティル」。加工された材木を意味する「ティンバー」が由来。
人間と触れ合う日々が多かったとはいえ、日本語があやしい。