鉈ずきんちゃん「……まぁ、魔法での補助ありで、だから。そんなに凄くないよ」

鉈ずきんちゃん「……もう。そんなの聞かなくてもいいのに。……でも、子どもたちもいるし軽く、だからね？」
頬を染めながら微笑んで、してくれるのを待つように目を閉じる。

エミリア「……むぅ。嬉しくないの？」
今までの経験から、隠しているのを何となく察しているけれど確信はもてないようで……。本音を聞こうと問い詰めてみる。

エミリア「聞いて、ないよ……。いつ、からいたの……？」
涙を隠すように俯く。しかし、それでもぽたぽたと床に落ちてしまっているのがわかるかもしれない。

エミリア「……可愛いって言われるのそんなに嫌だった？」
一転して不安そうな表情になって、ほっぺたを突く手を止める。

エミリア「いいの。ヒョロヒョロでも、私が危機になったら絶対助けてくれるでしょ？」
そのことをまったく疑っていないようで、振り返って曇り一つない純真な目でヨハンを見つめて、微笑みかける。