キュースターで買い物しといてよかったぜ。マナポーションってそんなに売ってるわけじゃねえんだな？あれ、高級だったんだな。
……飲むと体がカッカするけど……。
やっぱり、オレは弱体化してる。パーティじゃそれなりに活躍してる自信はあるし、魔物ともなんとか戦えてるから忘れがちだが、あんなマナポ、本来のオレにとっては腹の足しにもならない。はず、だ。一口の真水といったところか。口渇感を拭うことはできるかもしれない。そのくらい。
それが肉体に多少でも影響を与えるレベルになっているのは、相対的な問題ってことだ。マナポーションはそのまんま、オレという器が小さくなった。タンカー……では誇張しすぎかな？風呂桶から、エスプレッソカップになったようなもん。肌をたらりとひとしずく濡らすしぶきが、オレを溺れさせるようになる。

それは、すこし、気持ちの悪いことだ。
差し迫る危険があるわけじゃないが、不安は、ある。
まあ、でも、構わない。うまくやるさ。

ちなみにリソース管理で一番楽なのは、つまり相談が最低限で済みそうなのは、オレがキュアを使いまくることだと思う。
利点は、限られた手数でも全員に行き渡る、人数ゆえに費用対効果が高い、毎度の相談は必要ない、の三つ。オレの魔力を消費することになるが、終わったらあとはマフィンなりトウキビなりかじればいいのだ。アイテムを運ぶ量に限界はあるので、そこはみんなに協力してもらう……とか？そもそも、魔力を分けてやるのは無理だしな。となると結局は相談が必要で……

うーん、ぐるぐるしてきた。ばあちゃんならどうすんのかなー。別にどうもしなくていいけど、オレが考えてる間ひざまくらしててほしいな。ひざまくらしながら頭とか、翼とか、撫でてほしい。いやダメか、オレが寝ちまうな。そもそもばあちゃんは、膝が悪かったな。

きっとそっちでは、膝も治ってるんだろう。その時は頼むよ。とりあえずはモーソーしながら、今日は寝る！おやすみ、ばあちゃん。