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E-No398 ルドが接続してきました。 | 笑い声が耳に届き、必死になっていたのから我に返ったように顔をあげて、わたわたと。 「……あ、熱いの、急いで飲んだりしたら火傷しちゃうんですよ…っ! 猫さんとかじゃなくても、そうだと思います…!!」 必死に弁解をしてから、再度ふーふーと暖かいお茶に息を吹きかけはじめる。
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| そしてやっと飲める頃合になったのか、カップに口をつけて一口飲み。 「………美味しいです!」 尻尾をぱたぱたと嬉しそうに振りながらもう一口。 |
| 暫くの間ただ静かにお茶を飲み続け、カップが空になった所で再度顔を上げて。
「…ぼく、元の世界に返っても、このお茶の味と瑠璃さん、椋さんのコト、ずっとずっと覚えてますね」
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| 「ありがとうございました」 そういって微笑んでから、ぺこりと頭を下げた。
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| 「……悪魔、は、何でもできる、よ?るどが望めば、ね。それこそ、次元や世界だって移動してみせる」
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| 小声でそう囁いてから、瞬時に元の子猫の姿に戻って主人の頭の上によじよじと。 「なー」 ミルクの礼なのか、一声鳴き、主人と同じように頭を下げた。 |
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