No-121 天幕の片隅

「（広げられたノートに、新しい一文が増えている）
私は、戻る事に致します
この一角にお邪魔する事が出来、幸いでした
どうぞ、皆様もお元気で

（…薄く、煙草の香りが漂っている気がする）」

「（ノートを手に取った）
実体が必要だから来るのに手こずったぜ…
（ペンを手に取り、意外ときれいな字で言葉を綴る）

『ほんの少しの間だったが、楽しかったぜ。
もっと話がしたかったが、忙しいんじゃしょーがねぇ。
オレサマがいたということを覚えてくれていたら
そんな名誉なことはないな。
また会えるかな？
もしどこかで会うことがあったなら―
そのときは飛びっきりの土産を用意してやるよ』」