『召喚士』からのひとこと(第3回)

クラスの違いについて(前編)
戦場アナ
「今回のお題は『クラスの違いについて』ですよ」
召喚士
「お題あるんだ」
戦場アナ
「そうですよ。このページが役に立つところを見せないと」
召喚士
「まあいいけど」
召喚士
「とりあえずクラスは7種類存在するわけだけど」
召喚士
「戦闘という点については、『探索系』と『輸送系』は、基本的には戦闘が苦手よ」
戦場アナ
「そうなんですか」
召喚士
「苦手というより、戦闘以外が得意といった方が近いから全くって訳じゃないけれど、それはまたの機会に」
戦場アナ
「はい。では残り5種類の違いは？」
召喚士
「それに関しては、大きく『攻撃の強さ』と『防御の強さ』に分かれるわね」
召喚士
「育て方にも依るけど、基本的には攻撃が強いのは『間接系』『支援系』『工匠系』、防御が強いのが『近接系』『創作系』よ」
召喚士
「攻撃力が強いクラスは、それぞれの得意パラメータが偏っているわ」
召喚士
「たとえば魔法が得意な支援系はINTが高くなっているの」
戦場アナ
「工匠系の人が強いってのが意外ですね。こういうゲームじゃ大抵はお荷物だと思いますけど」
召喚士
「いつも重い物持っているからね、腕力だけはあるのよ。あと、自分の武器を強くできるわ。武器が強力になれば、自分の力を発揮しやすくなって、結果的に強くなるわね」
戦場アナ
「それは優遇されてますね」
召喚士
「その代わりちょっと打たれ弱いの。前に立たないといけないわりにね」
召喚士
「いつも重い物を扱っているから腕力はあるけど、重い物は反撃しないから」
戦場アナ
「……妙に使いにくそうなクラスですね」
召喚士
「当たらなければ問題ないわ」
戦場アナ
「あれ、それって敵にも言えるんじゃ……工匠系のひとたち、命中率はどうなっているんですか？」
召喚士
「それに、支援系よりは物理攻撃に強いから、防具を揃えて自分で鍛えて、武器や防具を活用する技を磨けば帳尻合わせはできるはずよ。それなりにはね」
戦場アナ
「ちょっ、スルーですかぁっ!?」
召喚士
「逆に支援系は魔法になら少しは耐えられるわね。といっても、HPが低いから代わりにはならないけれど」
戦場アナ
「……ううっ。じゃぁ、間接系はどうなんですか？」
召喚士
「間接系は全ての攻撃をこなす、攻撃という一点なら最強候補ね」
戦場アナ
「あれ、間接系も魔法使えるんですか？」
召喚士
「それはまたの機会に」
戦場アナ
「はい」
召喚士
「でも防御は捨て切ったって感じね。物理攻撃も魔法攻撃も苦手よ」
召喚士
「攻撃力が強いクラスは派手で強そうだけど、防御力が無いから気をつけた方がいいわね。かなり運が左右されるから、倒れたら諦めなさい」
戦場アナ
「残りの2種類は打たれ強いんですね」
召喚士
「そうね。物理攻撃に強い近接系と、魔法に強く物理攻撃にもそこそこな創作系」
召喚士
「長く戦うには重要なクラスね」
戦場アナ
「パラメータが違うんですか？」
召喚士
「ええ。HPに特殊な補正が掛かって、本来の能力以上の強さを発揮するの。高レベルの支援系より低レベルの近接系の方が頑丈だったりするわけよ」
戦場アナ
「戦闘不能になりにくいんですね。戦闘不能には、ペナルティもあるんでしたっけ？」
召喚士
「次の週のスケジュールが二日ほどこなせなくなるわね。まあ、基本的に雑魚相手で戦闘不能になることは少ないわ。ほとんどがボス戦闘で戦闘不能になると思うわね」
戦場アナ
「そうなんですか？ やっぱり攻撃力が高いということでしょうか」
召喚士
「それもあるけど、ボスは『前列も後列も関係なく攻撃する範囲攻撃』を使うから、後列に下がっているという意味があまりないの。雑魚とは比べものにならない強さなのよ」
召喚士
「だから、デスペナルティが嫌なヒトは、撤退設定で『敵パーティーの中にボスがいる場合』にチェックしておく事ね」
召喚士
「ま、勇気を出してボスに挑んだヒトにはボーナスが出るけど」
召喚士
「ちなみに私こと『召喚士』は必ずボスと戦う羽目になるから、『召喚士の護衛を志願する』にチェックを入れるときは覚悟することね」
戦場アナ
「なるほど……でもこのクラスは攻撃力が無いんですよね」
召喚士
「そうね。一撃一撃は軽いけど、それを長く続けて総ダメージを増やすか、HPを削って後方支援に任せるといった感じかしら」
召喚士
「まあいずれにせよ、鍛えれば、どこか活躍する機会はあるわ。一応この5種類は攻防で差をつけたけど、育て方によってはやたらと耐久力のある間接系だって不可能じゃないはずよ」
召喚士
「使えないクラスがあったら、それは扱い方が悪いかゲームバランスが終わってるってことね」
戦場アナ
「……後者の回避方法が考えられませんが」
戦場アナ
「ええと、では戦闘が苦手な2種類は？」
召喚士
「それはまたの機会に」
戦場アナ
「ううっ……」