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『召喚士』からのひとこと(第25回)
スキルについて(中級編)
巫女ユミ
「
最近、ちらほらと見慣れないスキルがひらめかれていきますね。熟練度バーが長めの
」
テンコ主任
「
中級のスキルじゃな。いわゆる中級クラスへのコンファインが解放されたからじゃ
」
テンコ主任
「
このスキルの修得条件に、依代によるものが絶対にあるからのう
」
巫女ユミ
「
そうなんですかー。やっぱりいつもより強いんですよね?
」
テンコ主任
「
……どうじゃろ?
」
巫女ユミ
「
あれ?
」
テンコ主任
「
熟練度バーが長いということは、それだけ熟練しにくいことなのじゃが。スキルというのは基本的に、熟練させないと真価は発揮しにくいのじゃ
」
テンコ主任
「
中級とてそれは同じ.熟練していなければ、熟練した初級スキルに劣るぞ
」
テンコ主任
「
まあ、熟練度が0のまま使い続けている奴も多そうじゃがのう。通常攻撃よりはマシじゃが……
」
巫女ユミ
「
なるほどー。でも修得は難しそうですよね?
」
テンコ主任
「
まあの
」
巫女ユミ
「
コンファイン以外にも何か条件があるんじゃないですか?
」
テンコ主任
「
うむ。中級スキルは基本的に、なんらかのスキルに依存している。たとえば槌系の『メガトンもぐら叩き』は初級の『ぶっ叩き』を使用することで派生していく形じゃな
」
テンコ主任
「
この派生元スキルの熟練度が重要じゃ。かなり高くなってないと、絶対にひらめかん。初級スキルであれば少々低くても『運』でカバーできたのじゃが
」
巫女ユミ
「
かなりっていうと、やっぱりパラダイムシフトしてないとダメですか?
」
テンコ主任
「
そこまで行ってたらほぼ確実じゃが、そこまでは要らんよ。まあ70%ぐらいは欲しいがのう
」
テンコ主任
「
熟練させていけば初級スキルの使い勝手も上がるからお得じゃよ
」
巫女ユミ
「
なるほどー
」
巫女ユミ
「
そういえば『インスピレーション』ってアイテムがありましたよね。あれって効果あるんですか?
」
テンコ主任
「
うむ。あのアイテムは、ひらめきに関してはきわめて効果がある
」
テンコ主任
「
『インスピレーション』は派生元のスキルが熟練度に影響せず、一定の確率でひらめくようになる
」
テンコ主任
「
先ほどの例で言えば、『ぶっ叩き』をまったく熟練せずに『メガトンもぐら叩き』をひらめくという形じゃな
」
巫女ユミ
「
おおー
」
テンコ主任
「
まあ……ひらめいてしまえば後は役立たずに成り下がるのじゃがの
」
巫女ユミ
「
でももしかしたら、それを使わないと滅多にひらめかない、ものすごく強いスキルなんてのもあったりしませんか?
」
テンコ主任
「
そういうのも面白いかもしれんのう
」
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