No-370 方向性模索中の人集まれー

「どうやらハロウィンが始まるようだね。
仮装している人もちらほら見受けられるけど、果たして得られるお菓子に安全の保証はあるのかな……。」

「＞くるくるさん
マイクカモノハシ……彼らは侮れないね。
ゲボゲボ歌ってるだけのように見えたと思えば、いつの間にか大怪我させられていたりも……。」

「＞琴美さん
いらっｓ

少女の顔を見た時、一瞬、青年の全身が硬直したような気がする。
が、すぐさま取り繕うように挨拶の言葉を述べた。この間僅か0.5秒。

「いらっしゃいませ。」

言葉に次いで、紅茶の注がれたティーカップを差し出す。

「見て、聞いて、感じた事を伝える……それが、実際に戦争に巻き込まれた者の義務なのかもしれません。
何やら不穏な空気が渦巻いてはいますが、それでも歩みを止めるべきではないのでしょう。」

「＞メルキュレさん
僕が言うのもおかしな話ですが……この世界へ呼ばれたからには、きっと何かを為せる資質があるということなんだと思います。
同じ常闇に闘う仲間として、為すべき事が見定められるよう、応援しています。」

「……コンファインによる影響力は個人差が激しいみたいですからね。
迷走するのも仕方のないことです。」

「私もさっき件のカモノハシに会ってきたけど…。
被ってない！　被ってないわ！　だってあなたは全然カモノハシじゃないじゃない！！」

「い、いやまあ…私も銀の手を目指した瞬間これだよ…。
まだチャンスは残されてるし、諦めはしないけどね」

「依代の…じん…かく…？　週刊誌さんに聞いたんだけど、なんか我の強い人は完全に乗っ取れるらしいわよ？　…いや、私のほうを見ないでくださいお願いしますからホントに」