No-297 10時と3時にはお茶会を

「い、いえ、その、･･･フィー様のお言葉を疑う訳ではないのですが･･･っ。
その、言われ慣れていないと言うか、滅多に言われないと言うか、そのような感じで･･･

･････あ、有難うございました･･･っ。(撫でられ、真っ赤になったまま素直にこくりと頷く。その間もじもじと白猫の尻尾は毟られた/･･･)」

「種族ではなく災厄、ですか･･･？
面白い･･･と言う大変語弊がありますが、しかし災厄と言う存在がそのまま呼称のように受け取られているのは興味深いです。

･･･ルド様はいつもフィー様と一緒に居られますものね。
気付かれるより先に、告げた方がいいのではないでしょうか･･･？
ルド様なら受け入れて下さると思いますし。(じっと瞳を見つめて)」

「べべ、別に動物が好きと言う訳では･･･っ！？(慌て)
わたくしは･･･そ、そう！　可愛らしいものがす――･････(言い掛けて口を塞ぎ、フィー氏に向けてにっこり笑って誤魔化した！)」

「なうなう〜･･･。(白猫、しーっと、指･･･と言うか手を口に当てる仕草)

･･･なうー、にゃうん〜･･･。(こそとフィー氏の耳元で、「･･･秘密。正体がばれると魔法が解けるから･･･」と告げ、にっと笑った)」

「今日はハロウィンですわね･･･カボチャ尽くしのお茶菓子を用意しましたので、皆様召し上がって下さいね？
(テーブルの上にはカボチャのパイ、カボチャのムース、カボチャのマフィン、カボチャのクッキーなどが所狭しと並べられている。
ストロベリーブロンドの少女は魔女風のドレスを着込み、とんがり帽子を被ってねじ曲がった木の杖を手にしている)」

「･･･なううー･･･。(白猫は目と鼻と口の部分が切り取られたカボチャを頭から被っている。カボチャ大王の仮装のようだ！)」

「そ、その様に期待して頂くのは･･･嬉しいですが、少々照れますね･･･。
(みづほ嬢の視線に頬紅らめつつ、笑って)

でも･･･楽しみにして下さるのはとても、励みになりますわ。
少し待って下さいね、みづほ様。
茶葉のブレンドを色々試してみて、わたくしなりの美味しいクリスマスリースを作ってみますわ。」

「･････。

享楽的なものは堕落を招くと聞いていますが･･･。
炬燵とはまさに、その類いなのですね･･･。
興味はありますが、実際に試してみるのは少し怖い気がします･･･。(ごくり)」

「まぁ･･･みづほ様のお宅にですか？
招いて頂けるのでしたら喜んでお邪魔したいと思います･･･！

･･･炬燵もありますの！？
遂に、炬燵と対峙するチャンスが･･･！？」

「深川鍋、ですか･･･？
聞き慣れませんけど、一体何が入ったお鍋なのですか？

うどんすき･･･とは、うどんとスキヤキが融合したものですの？(不思議そうに首傾げ)」

「はい、ぜひ。
ジュリエッタさんのイメージのクリスマスリースがどんな感じになるのかとっても楽しみです」

「あ、あはは。ちょっと恥ずかしいですね。
ふ、普段はそんなことないんですよ？…本当ですからね？」

「多分、板が３枚あればできると思うんですが…。
竹があればそっちのほうが簡単ですね。
樋は隙間ができるとそこから水が抜けちゃいますから」

「でも、何とかなるかもしれません。
試作品を作ってみようかな」