No-49 浜辺のおでん家ぐんぐにる

「へへ、ありがとよ！　やっぱ動きやすいしな。
　まぁ、なんか当たったら死ぬけど。
　その辺はまぁどうせ覚悟決めてンしなぁ。」

「……あ、こいつすげーイヤそうな顔してら。
　まぁ、フサフサしてる方がかっけーしな。
　いいよなー、犬とか。
　路地裏じゃケンカしたりもしてたけどさ。」

「（鼻歌混じりに楽しげにトリミングしている。機嫌は良いらしい。）」

「＞親父様
生姜水？ ジンジャーエールじゃないの？
業務用ジュースではなく、本場の瓶入りで作るカクテルは美味しいわ。
おでんにあうかどうかは知らないけどねー♪

あー、出店というのは許可をとらないといけなかった気がするわ。
勝手に屋台を出すと怖いオジサンお兄さんにシャバ代とられちゃう。
お爺ちゃんのところに来たら、私が追い払ってあげるね。

こうも暗いと作物が不作どころでは済まないわよね。
農耕を司る地母神様もきっと困ってるわ。
倉庫に備蓄してある食料が尽きたら、この世界全員餓死でしょ？
それとも当分は餓死の心配がないくらいに、
人間の数が減っちゃったのかしら――」

「ちょいと涼しくなってきたか？　熱いモンが美味くなってくる時期だよなー。
……あー、病気は間抜けだよなさすがに。坊主に治してもらうワケにもいかねーし。
（言いつつ、もくもくと以前注文していた分を平らげた）」

「（主神の作務衣姿に感嘆の声をあげ）似合うねおっちゃん！　よっ、オットコ前ー！
前の、あーとTシャツハラマキだっけ？　アレも気安い感じでよかったけど、今のカッコも貫禄あっていいよなぁ。
ふんふん、新メニューねえ。思いついたら言ってみよかな。
（と言いつつ、ちらっと他の人が注文したものを目で追っている……）」

「お、サヴィニーさんあんがとー。んじゃお言葉に甘えて……のべ棒型？
（取りに行きがてらテーブルを離れた。席がひとつ空いたようだ）」

「神輿、のぅ。
収穫の祭りは人手のいる時期を避けて、収穫の前か後かにやることが多いらしいがその点では確かに祭りの時期ではあるかもしれんのー。
や、何も片付いてないし、収穫祭どころではないわけじゃが（作物絶滅ですし）
浴衣もよいのじゃが、儂の場合インチキ外国人にしか見えないのがネックじゃ……ちゃんと国籍はあっているのに（とほ）
そもそも和服全般、あまり似合うほうでもないわけなのだが（くるくるっと指先に金髪からめ。髪が痛みます）」

「長靴……あぁ、イタリア半島の事かの。
なるほど、あそこにバチカンもあるからそこで意気投合してーという流れかの。
普通唯一神勢力下で異郷の神とか怒られそうなものじゃが、おおらかな時代になったものじゃのー……（しみじみ）」

「＞主神 おお、出来立てのつみれとな。流石海辺の家を称する事だけはあるのぅ…（満足そうにこくこく。もきゅ。）

…うむ、磯の味がしおる…思うたよりもおでんの出汁に合うのぅ。」

「一回程度じゃが、こちらも学院のほうでらぁめんを食わされたのぅ。如何にも学生向けの味じゃったが、あれはあれで悪くは無かった気がするのじゃ。

…おでん屋を開く北欧主神が居るくらいじゃ。中華らぁめん屋を開く美髯の商業神が居っても不思議では無いと思えるのぅ。

（かなりリアルに想像しているらしく、表情が刻一刻と変化している。）」

「あは、あらためてよろしくお願いします！
ホンマ、ここはよぅ賑わって繁盛してるんやね。」

「で、ウチ、おでん大好きなんよ！
これからの季節、ホンマ欲しなるよね！
ちゅーことで、大根下さいな♪」

「夏も終わったので、通常制服にもどしました。クールビズていうのも楽じゃなかったわ。重いし
海の家も名残惜しいわね。そうだ、仕事上がりに一杯、ビール頂けますかしら。あら、エールの方が正しかったわね？」

「＞おでんのおじさま
ていうか、ずっと夜だから浜辺も寒いですよね？」

「どっちかというと温かいものも売れそうな気がするのは私の気のせいでしょうか？」

「わぁい、いただきますー。＜串おでん」

「お邪魔しまーす。美味しいおでんが食べれると聞いて。」

「未知の食材を確かめる事すらも、飽くなき食の道なれば……。
　店主、幻想カモノハシ、丸々一匹、頂こうか。」

「インフルじゃねえが、夏風邪も長引いて困るぜ？
生姜水ついでに玉子酒も頼むぜオッサン。」

「ああ〜なるほどさんなのです。
ちくわいただきますのです。

こちらでも流行性の病気とかあるのでしょうかね〜？」