No-187 幼女と天使とミドルな旦那の珍道中

「説得力の欠けるこの身を恨みたくな…
　ああ…あ、よ、よさぬか！
　（ほっぺをぷにぷにする手をペチっと払う）」

「甘やかさぬように育ててきたせいか
　娘にさえこのような事をした覚えは無いというに」

「…こういう愛情表現もある
　というのだろうか？」

「しかし、ヌシはどうも節操がないな
　（フッと笑みを浮かべる）」

「む、以前におぬしに姉様の匂いを感じたが、やはり会った事があるのかの？
姉様はいかがしておった、健やかな心でいらっしゃったか、それとも病んでおったかの。我はそれだけが心配でのぅ。
……それとも当てずっぽうで答えただけじゃったりするのかの……なにぶん、世界は広いからのぅ」

「ふむ。我に然様なことをしてもつまらぬと思うのだが……ふむ。
（唐突にぐにぐにと天使の頬を両方から引っ張り始めようとする）」

「僕が直接会ったわけではないのですが、会ったことはあるのですよ。
ドレスをひるがえしながら魔法をどかんどかんってしてて、よくチラリしなかったなぁと。」

「おやぢに戻ったリストさんには興味がないので、そのときはぽいっとしますよ。
でも今そのぷにぷにっぷりを見せられたら！
ほっぺぷにぷにさせろー！」