No-63 芝生でごろごろする

「＞マスク
んむ、可愛らしい猫じゃな……なわけないじゃろ。少しは格好を考えるのじゃ。」

「＞カールス
おお。ゆっくりと休んでいくがよい。疲れは後に残さぬようにな」

「＞みづほ
そうじゃな。太陽の恵みというものは、そういう些細な事にも存在する。ありがたいことじゃ。

儂が言うのもなんじゃが、ぐうたらとしとるのう。（また寝たのを見て）寝る子は育つと言うが、寝過ぎるのも困ったもんじゃな。」

「見るからに怪しいとか、それなんてコスプレ？とか、
ヒトを見た目で判断してはいけまセンよ、芝生クイーン。」

「急いで助けに行ってはありがたみが薄れるのデース。
ピンチの時に現れるのが真のヒーローらしいですヨー。」

「あー、なんか落ちてねぇかなぁ……（ごろごろ）
トレハ＆ムウ無線で地面ほじくり返してもなんも見つからねぇんだよなぁ……（ごろごろ）
なんか落ちてねぇかなぁ……（ごろごろ）」

「それほど偉くならなくても、力を行使することはできますよ。まあ今はこうして神代に近い所にいますし、そもそもこの神に仕える神主は４人しかおらんのです。
まっ、そうなると自然とできることも増えますよ。まだそう派手なことは無理ですけど、この芝生を三日分巻き戻すなら大体五分もいただければ十分なくらいには。」

「……普段だったらこの上なく強い、最強と言っていいほどの能力のような気はしますよ？因果律を捻じ曲げるってんですか、そういう力であるわけですから。それでも、ここじゃあ霞みます……ある種の必然ですね。僕は所詮、英雄の器ではありませんし。」

「……ええ、わかりました。これもまた僕にはとてもできない世界でしょうしね、こうした埒外のことは専門の人に任せるに限ります。餅は餅屋、ですね。」

「もうばっちり気に入りましたよっ！
こんな素敵な場所があるなんて…この世界もまんざら捨てたものじゃないかもしれませんね」

「今日はゆっくり本でも読もうかな。
早くこの世界の文字、覚えないと」