No-187 幼女と天使とミドルな旦那の珍道中

「＞静観
　これでも、もう50過ぎの老体‥
　余り無理をするものではないと思うのでな
　ああ、好きにするがいい　少しはゆっくりしたいものでな」

「ああ　歳の割に娘は若い方だが、
　幸いワシには似なかった様で将来は　‥ん？
　そういう事ではないの‥か？
　（声をかけつつ自身の今の姿に目を向ける）」

「フッ　すまない‥そうだな　このような身体で
　娘と言っても説得力に欠けるというもの。
　ワシも落ちたものだ　　我が子より明らかに幼く
　親の威厳のかけらもない‥まったく困ったものだな」

「『親はなくとも子は育つ』 か‥
　達観したと言えば聞こえは良いが
　親の立場からすると寂しい事を言うものだな。

　その身なりから親の加護を受けてもよい
　年頃ではないのか‥と思うのだが　ワシが少々甘いのか？

　甘いのかもしれんな」

「まぁ　多少の厳しさは必要と考えるが――
　おっと、姉がいると聞くがご両親は健在か？」

「な！何をする‥ッ！！　ひ、ひげのおやぢというのも
　聞き捨てならんが！！１！　ええい！！　や、やめんか！！

　このワシを愚弄するというのか！！１！
　こうなればカートに‥カートを


　‥‥と思ったが、
　この高さではボタンまで手が！ ‥‥ッ！！」

「その手を離せ　さぁ‥ひげおやぢなどに興味はなかろう
　邪魔をするなと言いつつ　これは、どう見ても‥‥」

「ディーナちゃんのお姉さん……そうですね、それはそれは責任感というかいぢり甲斐がありましたよね。にゅふふ。」