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『召喚士』からのひとこと(特別編)
四次元通帳
戦場アナ
「
むしゃむしゃ
」
戦場アナがお菓子を食べながら歩いています
誰かの声
「たすけて〜、たすけてくださいませ〜」
戦場アナ
「
むっ
」
駄天使ムウ
「むー」
戦場アナ
「
こいつは……なにやら危険な予感。賢明な戦場アナはささっと離脱しますよ
」
誰かの声
「逃げるとはなにごとですか」
突然、駄天使ムウの口から細い手が伸び、戦場アナの足首をつかみました。
戦場アナ
「
ひゃっ!?
」
そのまま強い力で引きずり倒されます。
戦場アナ
「
私食べてもおいしくないですよ!?
」
戦場アナ
「
ひゃぁぁぁぁ〜ッ!?
」
……
…
商人トレハ
「ふう、ありがとうございます。あやうく死ぬところでしたわ」
戦場アナ
「
トレハさん……なにやってるんですか
」
商人トレハ
「いえ、いつもの通り駄天使ムウの研究をしておりまして。あの、なんでも吸い込む身体の中ってどうなっているのかなぁ?と」
戦場アナ
「
口の中を調べたんですか!?
」
商人トレハ
「ええ。そうしたら見事に吸い込まれてしまいましたの」
駄天使ムウ
「むー」
戦場アナ
「
その好奇心、かなり死亡フラグですよ
」
商人トレハ
「でも収穫はありましたわね。どうやらムウの身体の中は異次元に通じているようで、その中は時間が止まっているようです」
戦場アナ
「
?
」
商人トレハ
「まあモノは試しですわ」
商人トレハは彼女手製の預金通帳をとりだし、額面を戦場アナに向けました。
途端、戦場アナが中に吸い込まれてしまいます
商人トレハ
「ムウの魔力を研究して編み出した異次元封印術ですわ。このように、外部の獲物を中に閉じ込めることが出来るのです」
商人トレハ
「通帳のページに封印術を仕込むことで、
最大10のアイテムを封印することが出来ます
わ」
商人トレハ
「これを研究し続ければ、いずれムウも元の世界に戻せますわ……」
駄天使ムウ
「むー?」
商人トレハ
「安心下さいませムウ、いつかわたくしが……はっ?」
商人トレハは何かに気付くと、通帳を逆さにして開きました。すると中から戦場アナが落ちてきます。
戦場アナ
「
ぜえはーぜえはー
」
商人トレハ
「大丈夫ですか?」
戦場アナ
「
こっ、殺す気ですかー!!
」
商人トレハ
「あはは……この中、空気があまりありませんからね。生き物を封印するのには適さないようです」
商人トレハ
「おまけに中で暴れるとちょっとだけ通帳の口が開くので、生け捕りは難しいのですね」
戦場アナ
「
なんとも微妙な
」
商人トレハ
「道具の保管には使えそうです。でも応用して何か出来そうな気もしますわね」
戦場アナ
「
その実験台にしないで下さいよ……
」
商人トレハ
「まあとりあえず、通帳を持っている方に術を施しに参りますわね」
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