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『召喚士』からのひとこと(第12回)
怪鳥平原
戦場アナ
「
消えちゃいましたね。ネクラさん
」
召喚士
「
そうね
」
戦場アナ
「
なんだか召喚士さんの事を知ってそうな台詞がありましたけど、知り合いですか?
」
召喚士
「
さあね。大方、手配書でも見たんじゃないかしら。私の首には、相当な賞金が掛かっているみたいだから
」
召喚士
「
ま、その賞金も受け取る人間がいなければ意味がないけどね
」
戦場アナ
「
それってどういう意味でしょ
」
召喚士
「
この世界の人間は、『彼女』によって次々と魂を抜かれている状態にあるわ。だから、どんな大金を貰ったとしても、今じゃ使い道がないのよ
」
戦場アナ
「
なんか世紀末的な経済状況ですね……
」
戦場アナ
「
そういえば、結局、魔宝をゲットできなかったわけですか。どうするんでしょ
」
召喚士
「
放っておきましょ。だいたい検討はつくし、放っておいても向こうからやってくるわ
」
戦場アナ
「
でも、依代さんを増やせませんね
」
召喚士
「
それも大丈夫よ。どうやら魔宝の掌握権もキャンセルされたみたい。相対的に私の力が上がったから、次回からのコンファインが有利になるわ
」
戦場アナ
「
具体的には、どのように?
」
召喚士
「
魔石投入による、パラメータの限界値が高まっているわね。今までは、コンファインの最低個数以上の魔石を投入してもパラメータ限界値に反映しにくかったけど、これからは、それが少し緩和されるわ
」
戦場アナ
「
おお。次からはパワーアップしやすいわけですね
」
召喚士
「
そういうこと。敵はどんどん強くなっていくから、こちらも強化していかないとね
」
戦場アナ
「
ええと、今回は自然マップでしたね
」
召喚士
「
広大な草原と豊かな動植物に満ちた野生の世界よ。でも自然が美しいだとかエコだとか和めるのは、それを制御する余裕ができてから
」
召喚士
「
それに対抗する力のない人間にとっては、恐怖の対象以外の何者でもないわ
」
召喚士
「
怪鳥平原は王城も制御にさじを投げたってほどの、無法地帯よ。すぐに文明社会が恋しくなるかもね
」
戦場アナ
「
む、むうう……
」
戦場アナ
「
いっ、いいんですっ。私はネイチャーに生きるんです!
」
召喚士
「
ちなみに魔宝は霊樹とよばれる大樹の頂きに設置されているわ。精霊使いの一派がかって信奉していたものね
」
召喚士
「
かなり大きな木だけど、森に囲まれているから。かなり歩かないといけないわね
」
戦場アナ
「
そういえば、なんかギャアギャア鳴いているような
」
召喚士
「
『怪鳥』って名が付いているとおり、ここは鳥が多いのよ。もちろん肉食のね
」
召喚士
「
肉食獣とかも危ないけど、ヒエラルキー的には彼らの方が高いわ
」
戦場アナ
「
鳥……ですか。やっぱ飛んでいるんですよね
」
召喚士
「
当然ね。近接武器は届きにくいから注意が必要よ
」
召喚士
「
それから、ここは魔法の使い手にとっても注意ね
」
戦場アナ
「
どういうことですか?
」
召喚士
「
このあたりは幻創魔術師の勢力範囲外なの。だから、幻創魔法で作られた存在である『ファンタズム』がいないわ。彼らには魔法が良く効いたんだけど
」
召喚士
「
代わりに『ネイティビアン』と呼ばれる者がいるわ。彼らは普通の魔術師よりも根源的な魔術を天性的に持っているから、とても強い魔術抵抗力を持っているの
」
戦場アナ
「
ちょっ。それ、凄く強くありませんか!?
」
召喚士
「
魔法に強い代わりにHPが低くなっているから、普通に殴り倒せばいいのよ。魔法にだって、ダメージがないとか、吸収するといったわけでもないし
」
戦場アナ
「
むむ、つまりは。今まで魔法ダメージで頼っていた分が無くなっちゃうってことですか
」
召喚士
「
そうね。威力はあることはあるけどね。ボスなんかには攻めきれない可能性が高いわ
」
戦場アナ
「
近接攻撃は届きにくい、魔法攻撃は効果が薄い……厳しいマップになりそうですね
」
召喚士
「
間接攻撃者がどれだけ生き残るかが、カギになるかもしれないわね
」
戦場アナ
「
おお、弓や銃の出番ですか!?
」
召喚士
「
ええ。空を飛ぶ相手も間接攻撃なら命中率が下がらないし、なおかつクリティカルヒットの確率が高まるの
」
召喚士
「
ネイティビアンに対しても、間接系なら連携射撃で上乗せして大ダメージが狙えるはずよ
」
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