No-503 ロロの小屋

「すみかって…俺ぁ住んでねぇからな……って…」

「わーい、お菓子ですー！
（チェスの周りをぴこぴこ飛び回っている）
チェスさんありがとうです！チェスさん大好きですー！」

「はわっ！？（素早く飛びのいてジュリアンの後ろへ隠れた）だめです！ぼくはおいしくないです！きっとアヒルさんのほうがおいしいです！

……アヒルさん…？あれれ？はじめまして？」

「ふふ、フィーさんもよろしくね！
（同じように頬を摺り寄せる）」

「お友達がいっぱい！いっぱいー！
なにしてあそぼうか！」

「（ヒズミに指摘され）
　え……うにゃうッッ！！？
　ごご、ごめんらさいっ、ありがろうごだいます。
　（慌ててティッシュを受け取り）
　そ、そえじゃちょっと失礼して……」

「（ヨタヨタと戻ってきて）
　み、みっともない所をお見せしてしまって
　すみませんでした……（湯気が昇るほど赤面している）
　うぅぅ……最悪なご挨拶になってしまった……」

「あぁロロちゃん驚かせてごめんね。
　これからは気をつけるからね……。
（名残惜しそうに手を引っ込め、しゅんと肩を落とす）」

「うぅー……触れられないというのなら
　せめてここで見つめる日々を……っ
（涙をぐっと堪えながら）（あと鼻水も）」