No-266 酒浸りのエデン

「そーそー、完全に合ってるわー
あれよ、これが店なら決まった人がイラッシャイ！　っていいながらお酒出さないといけないけど店じゃないしー、だらだらお酒飲むだけの場所だしー
そういう意味じゃ率先して動いて貰えるとすっげえ助かるわ、ちぇる子様はただだらだらお酒飲んでるだけで世界は廻る！　なんて理想的な環境でしょう！！
」

「いやー、日本酒ってイイ奴は値が張るからさー、なっかなか手出せないんだよね、ここ酒瓶は転がしておくって感じのノリだし、うんうん
それにしても助かるわ、いいわねー無尽蔵に出てくるってだけで酒飲みは歓喜だわ！　和洋折衷何処の酒でも飲み放題！　ヒャホー!」

「このワインというのはおいしいお酒ですね。どのようなお酒なのですか？
ブドウ…？果実の一種ですか、果実のお酒なんて物があるとは…知りませんでした。
小さな粒がたくさん付いて一つの房を形成していると…そのような果実は見たことがありませんね、なにぶん住んでいた場所が地下だったもので、すみません。
それにしてもすばらしい果実ですね。実の中にお酒ができる果実とは…私の町にぜひ持ち帰りたいものです。」