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『召喚士』からのひとこと(第13回)
魔法について
戦場アナ
「
今回のお題は魔法についてです
」
召喚士
「
ふむ
」
戦場アナ
「
カレイディアは魔法の世界ですから、魔法についての設定もいっぱいあるのですよ。本編では語れないですから、この場を借りて公開しておきましょう
」
召喚士
「
るるぶの隅にでも書いておけば?
」
戦場アナ
「
せっかくのネタですし。たまには誰が知って得するってなことをベラベラ話したいです
」
召喚士
「
ふうん。まあいいけど。でも魔法について説明するなら、ちょうどいい人材が居るわね。召喚するわ
」
戦場アナ
「
はい?
」
音もなく、ボロボロの白衣を着た藍髪の女性が姿を現します。
サチ司書
「
小生を喚んだか召喚士殿。ふむ……知識が欲される気配がするのである
」
戦場アナ
「
誰ですか。このいかにもあやしい女の人は
」
戦場アナ
「
でも、この人、何度か見たような気が……
」
サチ司書
「
ふっ。ひとことでの正式な相対は今回が初めてであるな
」
サチ司書
「
我輩、じゃなくて小生こそは、数百年前、カレイディア全土を恐怖と混沌と狂気とバイオレンスのるつぼに巻き込んだ世界最強の大魔道士
」
戦場アナ
「
なんと!?
」
サチ司書
「
……を敬愛してやまない司書のサチさんである
」
戦場アナ
「
誰ですかこの人ッ!? というか魔法使えるんですか? ただの魔法オタクじゃないです!?
」
サチ司書
「
失敬な。小生はれっきとした支援系キャラである。そして支援系こそは最強の知識を持つ者。そして知識は最強
」
戦場アナ
「
なんか偏った思考っぽいなぁ。この人INTどれだけなんだろ……『5』!?
」
戦場アナ
「
ククッ。ゴミですね
」
サチ司書
「
支援系をINTだけで語ろうとは片腹痛いが、まあ許してやろう。小生は心が広いのである。後で説教二時間だ
」
戦場アナ
「
えっ
」
召喚士
「
そろそろ説明初めて貰っていいかしら
」
サチ司書
「
うむ。『魔法』というカテゴリは大きく三つに分けている。
『星図魔法』『幻創魔法』『精霊魔法』
だな
」
サチ司書
「
三魔法の分類方法を理解するにあたり、これらは
『天』『中』『地』
に対応していることも覚えると良い。『天』は星図魔法、『中』は幻創魔法。『地』は精霊魔法だ
」
召喚士
「
その対応はどういう意味の分類なのかしら
」
戦場アナ
「
(さっそく居眠りを開始している)
」
サチ司書
「
これは古代においてカレイディアの魔法大系を統一した、『偉大なる魔法使い』が三人の弟子に力を分割して継承したという伝説からきている。『天』には世界の空を、『地』には世界の大地を、そして『中』には世界の中……人の心を、とされているな
」
サチ司書
「
まあ三魔法は伝説になぞらえるなら起源は同じ。そのため効果が被っていることが多い。まあ成り立ちなど、細かい設定を省略するが、三つだ。三という数字は重要だ。三魔法はさらに詳細に分岐するが、基本は三だ
」
サチ司書
「
どれだけ高度な魔法に達したとしても、その三分類から逃れられない。逆にそれさえ押さえておけば、応用でなんとかなるのである
」
召喚士
「
アビリティの獲得に関係しそうね
」
召喚士
「
魔法の傾向はどうなっているのかしら。今後の育成もあるから、まとめてもらえる?
」
サチ司書
「
うむ。まずは
『天』の星図魔法
だ
」
サチ司書
「
これはわかりやすいな。天の星の光をエネルギーにする魔法である。星光を照射してそのままダメージを与えたり、それを圧縮してダメージを高めているな。熟練すると名のある星々の力を借りて、大規模な破壊を仕掛けることもできる
」
サチ司書
「
まあ、星図魔法の使い手である祭祀系クラスは本来攻撃力を高めることより、防御力を高めることを重視するから、注意しなければダメージは上がらないし、半端な能力になりがちなのが注意だ
」
サチ司書
「
他にも奏唱術式という星図魔法独特のものである。音楽の力でその場にいる者全員の能力を高めたり、傷を癒したりするぞ。元をたどれば奏唱こそが星図魔法のオリジナルで、星光の操作は副産物なのだが……まあ、ここでは語るまい
」
サチ司書
「
奏唱術式は仲間の能力を高める、いわゆる『補助系』魔法だが、この系統は奏唱にしかない点を特筆しておこうか。多人数戦闘が基本になる本ゲームにおいては、馬鹿にできないものである。地味だがな
」
戦場アナ
「
zzz
」
サチ司書
「
次は
『中』の幻創魔法
だ
」
サチ司書
「
これは……まあ、人の心を具象化してモノを作る魔法だ。この世界は魔力であふれていて、それを上手く使えばちょっとした創造が行えるのである。戦闘中は即興になるから、すぐに消えてしまう。だが、それを前提にすればいいのだ。瞬間的に広範囲に創造、ぶちまけることで大破壊が可能になるのである
」
サチ司書
「
幻創魔法は小生達支援系クラスが得意とする魔法である。小生達は基本的にはこれに特化している。ひたすらに攻撃力を高めるアビリティを揃えているから、単純にダメージを高めたいなら幻創魔法に追随できるモノはないぞ。まあ、それ故の弱点もあるがな
」
サチ司書
「
三魔法のうち、もっともとっつきやすい魔法系統で、カレイディア王城を守る魔法騎士の正式装備系統でもある。ほかにも範囲を狭めて持続時間を長くする魔法武器もあるが、一般には出回ってはおらんな。その分威力がなくなってしまうのである
」
サチ司書
「
ちなみに幻創魔法を極めると、異界の生物の写し身を生み出すことができる。ある程度の時間は持続するから、召喚魔法と呼ばれているな
」
召喚士
「
私のは、ちょっと違うかも
」
サチ司書
「
……そうであったな
」
サチ司書
「
最後は
『地』の精霊魔法
だ
」
サチ司書
「
精霊魔法は前の二魔法と異なり、物理攻撃との併用になる。弓や銃を使うのだ。これらの武器は矢や弾を放出するものだが、これに魔法の力を与えるのである。幻創魔法と異なり、作るのではなく物質を変質させるところが違うが
」
サチ司書
「
たとえば着弾の瞬間に大爆発する矢だとか、凍結させて粉々にしてしまう弾だとかだな。矢や弾を媒体にするから範囲は狭いが、単体への効果は非常に高いぞ
」
サチ司書
「
使用にはATK、INT、HITの三パラメータが必要だ。極めると攻撃力が凄まじいが、なけなしの防御すら捨てる羽目になる。注意が必要だ
」
サチ司書
「
基本的には間接系の弓使いや銃使いが、自分の攻撃のバリエーションを増やす手段になるだろう。射撃の基本無くして精霊魔法は語れん。そのため、やや『魔法使い』というイメージからは外れるかもしれんな
」
戦場アナ
「
zzz
」
サチ司書
「
魔法の概要はこんな所だ。いずれも本来は破壊の為に編み出されたモノではないのだが、まあ仕方ないであろう
」
召喚士
「
どうしようもないわね。こういう世界だし
」
サチ司書
「
うむ
」
サチ司書
「
さて……そろそろ小生はお暇させてもらうのである。残りの仕事を片付けなければ
」
そう言って、サチ司書は寝ている戦場アナの首を掴み、どこかに消えてしまいました
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