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『召喚士』からのひとこと(第7回)
依代の増やし方
戦場アナ
「
そういえばコンファインできる依代さんが増えてますね
」
召喚士
「
まあね
」
召喚士
「
次元門を突破したことでカレイディアに入れたから、相対的に私の力が増しているのよ
」
召喚士
「
これまでアイツに妨害されていたせいで、使えなかった依代の一部が、解放されたわけね
」
戦場アナ
「
うん? 力と依代さんが関係するのですか?
」
召喚士
「
そうね。基本的に依代ってのはカレイディアン、つまりはこの世界の住人なんだけど
」
召喚士
「
そのほとんどは『彼女』によって魂を抜き取られている状態にあるわ
」
戦場アナ
「
ふむふむ。その空いた身体にコンファインで英雄さんの魂が憑依して、実体化するわけですね
」
戦場アナ
「
あれ? でも魂がみんな抜き取られているって事は、コンファインし放題ってことじゃ
」
召喚士
「
それが元の持ち主の魂ならね
」
召喚士
「
やっぱり『馴染み』みたいなものがあるのよ。それと、英雄の魂とカレイディアンの身体は、住んでいた世界が違うせいで相性が悪いってのもあるわ
」
戦場アナ
「
ほう
」
召喚士
「
一時的な憑依ならともかく、長期の、しかも自我を残したようなコンファインは難しいのよ
」
戦場アナ
「
ややこしいんですね。じゃあどうやって取り憑かせているんですか?
」
召喚士
「
魂と肉体を繋ぐためのモノで満たすのよ。存在力とか、世界因子とか色々呼ばれているけど、私は面倒だから幻素と呼んでいるわ
」
召喚士
「
幻素はカレイディアの空気に含まれているけど、コンファインを可能にするほどの量を使うには、圧縮された物質を使うのが効率的なの
」
召喚士
「
その物質が魔石ね。魔術師の間では魔力エネルギーの固まりとして、術に利用されているわ。これも属性があるから、使い分けが必要なんだけど
」
召喚士
「
魔石の種類としては赤緑藍橙紫黄青の虹色七色、あと少ないけど他の色があるわね
」
戦場アナ
「
はあ
」
召喚士
「
魔石を多く使えば英雄の力を引き出せて、より強力な依代を用意することが出来るわ。依代自体の強さとかは、あまり関係ないの。相性ってのがあるけどね
」
召喚士
「
でも今は魔石から幻素を効率的に引き出すための術が『彼女』の力によって妨害されているから、あまり強力な依代を使うことができないわ
」
戦場アナ
「
なるほど
」
召喚士
「
これから先、魔宝の掌握権を奪えば『彼女』の妨害も弱まる。そうしたら多くの依代を使えるわね
」
召喚士
「
ところでアナタ、理解できたかしら?
」
戦場アナ
「
全然
」
召喚士
「
やっぱり
」
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