『召喚士』からのひとこと(第6回)

外の世界へ

戦場アナ
「いよいよ『召喚の御座』の最終ポイントに到着ですね」

召喚士
「そうね」

召喚士
「彼らは苦戦したかしら。それとも楽勝でたどり着いたかしら」

戦場アナ
「人ごとですね。一緒に戦っていたんじゃないですか？」

召喚士
「いくら私でも、心の内は分からないわ」

戦場アナ
「そうですね。此処を突破すれば……いよいよカレイディアですね」

召喚士
「ええ。これまではあくまで、カレイディア外に作られた、別の次元。カレイディアには近くても、まったく別物よ。これからが本当の戦い……」

戦場アナ
「まあその前に、さっさとクリアしてもらいましょう！」

召喚士
「そうね……そういえば」

戦場アナ
「どうしました？」

召喚士
「外の世界への門があるんだけれど、アイツが封印しているのよ」

戦場アナ
「ええっ!?　私が来たときはなかったのに！」

召喚士
「アナタの後に施したみたいね」

召喚士
「ま、それほど問題ないわ。この程度なら崩せる」

戦場アナ
「おー」

召喚士
「でもなんだか、封印に防衛機能を持たせたみたいね。黙って解除させてくれないみたい」

戦場アナ
「うう。どうするんですかそれ」

召喚士
「戦闘しながらどうにかするわ。私がボスにとどめをさせば、解除できると思う」

戦場アナ
「むむっ。英雄さん達はどうしてもらいますか？」

召喚士
「私がとどめをさせるぐらいまで弱らせてもらわないといけないわ」

戦場アナ
「なんだか難しそうですねー。召喚士さんと一緒のパーティーじゃなかったら……」

召喚士
「そのときは、とどめを刺すことはできないわ。でもチャンスはあるはずよ」