戦場アナ 「そういえば依代さんが増えてますね」 |
召喚士 「まあね」 |
召喚士 「次元門を突破したことでカレイディアに入れたから、相対的に私の力が増しているのよ」 |
召喚士 「これまでアイツに妨害されていたせいで、使えなかった依代の一部が、解放されたわけね」 |
戦場アナ 「うん? 力と依代さんが関係するのですか?」 |
召喚士 「そうね。基本的に依代ってのはカレイディアン、つまりはこの世界の住人なんだけど」 |
召喚士 「そのほとんどは『彼女』によって魂を抜き取られている状態にあるわ」 |
戦場アナ 「ふむふむ。その空いた身体にコンファインで英雄さんの魂が憑依して、実体化するわけですね」 |
戦場アナ 「あれ? でも魂がみんな抜き取られているって事は、コンファインし放題ってことじゃ」 |
召喚士 「それが元の持ち主の魂ならね」 |
召喚士 「やっぱり『馴染み』みたいなものがあるのよ。それと、英雄の魂とカレイディアンの身体は、住んでいた世界が違うせいで相性が悪いってのもあるわ」 |
戦場アナ 「ほう」 |
召喚士 「一時的な憑依ならともかく、長期の、しかも自我を残したようなコンファインは難しいのよ」 |
戦場アナ 「ややこしいんですね。じゃあどうやって取り憑かせているんですか?」 |
召喚士 「魂と肉体を繋ぐためのモノで満たすのよ。存在力とか、世界因子とか色々呼ばれているけど、私は面倒だから幻素と呼んでいるわ」 |
召喚士 「幻素はカレイディアの空気に含まれているけど、コンファインを可能にするほどの量を使うには、圧縮された物質を使うのが効率的なの」 |
召喚士 「その物質が魔石ね。これも属性があるから、使い分けが必要なんだけど」 |
戦場アナ 「はあ」 |
召喚士 「魔石を多く使えば英雄の力を引き出せて、より強力な依代を造ることが出来るわ。依代自体の強さとかは、あまり関係ないの。相性ってのがあるけどね」 |
召喚士 「でも今は魔石から幻素を効率的に引き出すための術が『彼女』の力によって妨害されているから、余り強力な依代を使うことができないわ」 |
戦場アナ 「なるほど」 |
召喚士 「これから先、魔宝の掌握権を奪えば『彼女』の妨害も弱まる。そうしたら多くの依代を使えるわね」 |
召喚士 「ところでアナタ、理解できたかしら?」 |
戦場アナ 「全然」 |
召喚士 「やっぱり」 |