部室棟の隅、とある部屋の前。 部屋名を示すプレートには、幻術研究室とある。 ・・・その前に、小さく「非実用」と書いた紙切れが張られている。 上半分に曇り硝子が嵌め込まれた扉には、それを覆い隠すように張られたポスターサイズの張り紙。 そこには、この部屋についての説明が、読める程度の汚さで書かれていた。
「非実用」幻術研究室
全く実用的でない幻術を研究・開発・改良する為に設立した。 ここでの「実用的」とは、「一定以上の物理的・精神的損害を与えない物」を指す。 判断は、幻術「ディム」を基準とする。 これ以上の損害を与えうる幻術は「実用的」と見なすので注意する事。
以下の事項に1つでも該当するヤツは勝手に入っても良し。 ・他人をからかうのが好き ・幻術が三度の飯より好き ・実用的でない物に価値を見出している ・実験台にされるのが好きなM気質 ・とにかく部屋の中が見たくて堪らない
入室する際の注意事項。 ・室内では「実用的」な幻術の使用・開発を禁ずる ・何が起きても騒がない事 ・部屋が散らかっていても気にしない事 ・絶対に各種道具の山を崩さない事 ・使った物は元の場所に戻す事 ・物品を破損・紛失した際は速やかに届け出る事 ・いきなり実験台にされる事が有るが警戒するな 尚、従わない場合は何が起きても責任は取らないものとする。
部屋の中にある物は無断使用可、許可を受ければ持ち出し可。 勝手に使って、各自で悪戯の準備に勤しめ。 破損・紛失の際は、何らかの物品・行為で補償する事。
(暫定)室長:露木ミナミ
上昇能力: 器用 魔力 団体設立者: 露木ミナミ(328)
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