永きに渡る支配に、やや翳りを映したかに見えるレリィアデス帝国。その辺境全土を巻き込んだ戦役は様々な思惑を乗せ、いつ終わるとも知れずにいた。
そんな中、密かに反帝国のレジスタンス組織『真実の翼』が結成され武装蜂起を行う。帝国の要「魔都ルヴニア」の近辺において要衝を抑え、瞬く間にその勢力を確固たるものとした。 攻撃・防衛の主力たる帝国軍本軍、そのほとんど全てを戦役の遠征で欠く形となっている帝国は、この不逞なるレジスタンス達に対抗する唯一の手段として、思い切った措置を執る。――すなわち、ルヴニアに元々集っていた野心滾る傭兵達をその無尽蔵な軍資金によって大量に徴用し、対レジスタンスのための傭兵団を組織……「毒を以て毒を制す」ことにしたのであった。 これが『帝国の剣』……レリィアデス帝国傭兵団と、レジスタンスとの戦いの始まりである。
ある時代は『トゥルーウィング』が、その圧倒的な物量によって帝国を圧倒… ある時代は、不死の女帝『神憑き』エルージャの神秘の加護が帝国を護り… ある時代はレジスタンスが、その敗滅の危機をかろうじて凌ぐ…
…いつしか、そんな絶え間無き戦乱の最中にひとつの名が語られていく。
――“風の旅団”――
かつて帝国傭兵団屈指の精鋭「不屈の剣」レーヴェンハイムにて功名を挙げ、その後何故かレジスタンスに転じた一人の剣士によって打ち立てられた伝説の軍。その名は今もなお受け継がれ、混迷の度を増した戦乱の中に、幾度もその異名を輝かす。
その先にあるのは、栄光か。 それとも骸か――?
※なお、上記はS.S.ALIVEとは一切関係ありません(ぇぇー
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