「前王はネクターの力か何かで暴走していたと聞いておるし、本人からは勿論の事
その場に居合わせた者からも直接繋がる情報は得られておらんそうじゃな。
王城側の中核となる人物もまだあの場におるようじゃし、そ奴らの口から語られるのかのう」

「そう言えば前王の娘とやらは今のこの状況を知っておるんじゃろうか…
耳に入ってきた噂を全て鵜呑みにすればじゃが、他人事ながらあまりにも不憫でならんぞ。
4、5日ほどあればそっちにも行けない事もないんじゃが…」

「やりたい事は増えても時間が延びるわけじゃないのが辛いところねぇ」

「1週間前位からだろうか、素材による取引が目に見えて増えてきたな。
素材や生産枠の貨幣価値が相対的に上がっているから、まぁ順当なところだろうと思う。
…とは言え、インフレしたところで我々に関係ないと言ってしまえばそこまでだがな」

「ご主人強化されないとこっちも大変だからあながち無関係とも言えないんだよねー…
ホント何処行ってもPSだけだと厳しい状況みたいだよ、依頼引き受けてくれる人を
行った先で探し続けてるけど、もう何日も見つかってないみたいみたいだし」

「あの場に居たもの達の話では確かに前王だったそうじゃ。
記憶や認識に対する操作をされていたとかいう話じゃったが、何の事だか…
相対しない事には詳しい事情は分からぬな」

「主曰く、ほんの一例じゃが、まるで魔法を生み出すような機械のある"世界"や
物質が無く精神体のみでその存在が維持されておる"世界"などがあるという。
…我らには仕組みや原理が全く理解できぬ事でも、それぞれがその"世界"における
普通、という事もあるじゃろうて。エンブリオとネクターという要素もそれと同じではなかろうか」

「…確かに…外の"世界"に避難したという報告どころか避難勧告すら
周辺の町村では聞いていないな…王城側で"世界"間の移動を制限していたのだろうか？
いや、そうであれば外から来る事もできないか。王城側の慢心だとか、そういう類だろうか…」

「現状、共存と表現するよりは、お互い依存しておるようなものじゃしな。
…能力の適性や程度の差はあれど、基本的には"契約"していた方が何かと
都合が好いというに、野良エンブリオ達はよくやっていられると思うわ」

「でも最近のエンブリオってどこをどうすりゃ住民達に貢献できんのってぐらい
凶悪極まりないのばっかりなんだけど…番兵にでもするとか？」

「我もよく維持できるものだと思う。我らは種族的にも属性的にも然程衝突せんが
全く相反する属性…例えば光と闇をそれぞれ司るエンブリオなどはどうなんじゃろうな。
エンブリオ同士で多少の仲違いはするが契約破棄や拒否までいくという話は聞かぬし…
契約主が仲を取り持っておるのか、それも"契約"に基づく"理"が存在するんじゃろうか」

まあ　サラマンダーは　ちからが　つよいらしいから　にもつはこびも　とくいと　いえば　とくい…？
あった　ことは　ないけど　かじやさんの　あいぼうに　サラマンダーが　いたりとか　おおい　らしいね

おとす　きどうを　そうさ　すると　いうか　とちゅうまで　いっしょに　おちると　いうか…
きゅうこうかして　かりを　するのと　おなじ　だから　たまに　じぶんごと　つっこみそうに　なって　あせる

ひとが　つくった　どうぐは　ひとの　おおきさや　かたちに　あわせて　あるから　しかたが　ない
けど　ぼくと　ぎゃくで　ちいさくて　つかえないなら　おおきいのを　つくって　もらえば　なんとか　なるかも？

いまも　いなくなった　わけじゃ　なくて　ときどき　こっそり　やまを　のぼって　つかまえに　くるけどね
そういうのを　ふくめた　がいじゅうの　くじょも　ぼくたち　かりうどの　しごと