No.224 光の差さぬ底INDEX >>
[設立者] ENo.224 フィラデルフィア・シャントリエリ

王城の一室。
略奪され、明かりは失われている。
戦いの喧騒は遠いところにあり、こちらへ寄るものも今はない。

ロール用の専用コミュニティです。
恐れ入りますが、関係者以外の参加はご遠慮ください。



参加者からのメッセージ

ヤール(1496) の応答 >>
……そうさな。
けれど、きみが、そればかりしか私にゆるさないのなら。
それは、……仕方がない。

ゆるされなければ……。
何一つ、私のものには、ならないのだから。

 何かひどく巨きなものの近寄る気配があった。
 いまやもうあなたの間近に。

……いつか。

いつか……きみに、そのときが、やってきたのなら。
もはやすべてを手放しても、構わないとさえ思うような虚無が。
その暗闇が。
出ることもかなわぬ常闇が。
明かりをつけることさえできぬ、無明が。

そのむなしさが……挫折が。
逃げ延びることもできないような深淵が。
いつかきみを、訪れたなら。

さあ、……どうか約束しておくれ。

 そうしてあなたは、右の眼に何か違和感を覚えるだろう。
 それは微細な奇妙さ、手で触れねば自身でさえも、そうとはわからぬほどの。


 あるいは叫ぶほどの痛みでもいい。

 あるいは熱。
 あるいは、ただ穏やかに濡れる涙の感触。

そのときこそは私を呼んでくれると。
そうして再び、損なわれることを欲望してくれると。

ほかならぬ私の手と牙。
そして刃と炎によって。

 彼は笑った。

さあ、フィリー。
明かりを点さなければ。
きみの貌を。
きみの姿を。

どうか、私に見せておくれ。



参加キャラクター : 2名