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No.1890 ダンウィッチホテル | INDEX >> |
[設立者] ENo.1890 触手姫 |
薄暗く陰鬱とした雰囲気を漂わせるンガイの森の中。 深く生い茂った樹々のすき間から、古い洋館がポツンと建っているのが見える。 重い扉を開けて中に入ると、長い黒髪の影のような女が出迎えてくれる。
そう言って深々と一礼すると、女は音もなくいつの間にか姿が消えていた。 さっきまで一緒にいたはずのメイド達も溶けてしまったように、どこにもいない。 誰もいなくなったホールには、どこからともなく夜鷹の鳴き声と、それに呼応する様に 野犬達の遠吠えが聞こえてくる。 そう、ここはダンウィッチホテル―― ※注意事項※ 森の中にある何の変哲もないただの古いホテルです。 節度と良識をもってどうかご自由にお使いください。 ただし、お客様同士のトラブルについては厳禁とさせて頂きます。 なお長期のご利用の場合はSAN値の残量にご注意ください。 地下室は立入禁止です ……ナカニダレモイマセンヨ? ※従業員※
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ソルト(1006) からのメッセージ >>
ツナはと言えばさっぱり作法がわからないらしく、とりあえず他客の真似をする事に決め込んだようだ 誰かが口をつければ自分も真似して口をつけるが、そうでない場合はきょろきょろするばかりである イシュメール(1800) からのメッセージ >>
乱暴に押し開けた扉の向こうには、蝋燭の薄明かりに照らされた食卓が並んでいた。 部屋の中には忙しなく料理を運ぶ従業員たち。 彼女らは闖入したイシュメールを意に介した風もなく、静かに着席を促すだけであった。 そこには、イシュメールが追っていた鳴き声の主の気配など微塵も感じられなかった。
どこか釈然としない気持ちを抱えつつ、イシュメールは促されるままに着席した。 料理を運ばれてくるのを待つ間の手持ち無沙汰な時間を、蜂蜜酒の注がれたグラスを揺らしてぼんやりと過ごす。 グラスの中で揺れる琥珀色… いや、美しい金色の液体を眺めていると不思議と精神が落ち着いてくる。 まるで精神のみで空の彼方、遥かな星々の世界へと飛んでゆけるような奇妙な幻想感。
先程までの緊張感は、いつしかすっかり解けていた。 それがグラスに注がれた蜂蜜酒の香りによってもたらされたものなのか、その場の奇妙な空気によってもたらされたものなのか、誰が知る由もなかった。 |
![]() | 参加キャラクター : 4名 |
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