［基本］OK.　［戦闘］OK.　［取引］OK.　［スキル］OK.　

　「・・・とまあ、こんな感じだったのよ。」
　「にしても、良くわからない世界でしたわね。」

　無事に故郷へ帰りつき、気心知れた愉快な仲間たちに
数日前に終えた任務での出来事を話していた。

　「そういや、今回はハーフエルフの兄ちゃんとか、その辺りの面子は居なかったの？」
　頭にターバンを巻いた、薄っすらそばかすのある少年が姫に言った。

　「あー、移動中にうっかり会えるかなぁ・・・と思ったけど、居なかったね？」
　「そうですね、皆さんきっとお忙しかったのでしょう。必ずしも同じパーティでとは
　限らないようですし、いろんな地へ飛び回ってらっしゃるのでしょうね。」
　「でも、今回は真っ赤な軽鎧のカッコいい女の子と一緒だったよ。」
　「え！マジで？そいつは一度会ったみたかったなぁ・・・！」
　「それはもう、凛とした姿もさることながら、腕っぷしもかなりお強い方でしたし。」
　「強かったよね・・・！ホント色々と助かったよ。あたしなんて今回、補助で手一杯だったもん。」
　「・・・え？そんなに強い人なの？」
　「そらもう、あんたなんか全く及ばないって。」
　「ですわね。」
　「・・・？！う、うーん、やっぱあんま会いたくな・・・」

　めっぽう強いと聞いたその少年はすっかり及び腰になったが、姫の次の一言でそれは覆す。

　「カッコいいけど、とても綺麗なコだったよね。」
　「そうですわね！」
　「そうなの？！？！やっぱり一度会ってみたいなぁ・・・！そしてぜひオレと手合わせを・・・！」

　キレイと聞いただけで手の平を返す少年の言動に、姫と侍女は腹を抱えて笑った。



　そうだねぇ・・・次は足引っ張らないよう、もっと精進しておかないと。
　本当に心身ともに、とても強い女性だったから。

　うん、私もまだまだだなぁと思い知らされた任務だった。
　

　今回、一緒に組んでくれて本当にありがとうね！
　また、何処かで会えたなら。
　もうちょっと強くなった私を見てもらえたらいいな。





　・・・あー、これはしばらく、修行かなぁ？(笑