［基本］OK.　［戦闘］OK.　［戦闘:エイド1］OK.　［戦闘:エイド2］OK.　［戦闘:エイド3］OK.　

さて、ずっとこんな変な場所に長く留まってしまったからには何事もなく終わるわけがねぇ。
ほとんど興味本位でこの街のイザコザに足を突っ込んじまったわけだが、それが正しいか否かなんてアレコレいうつもりはねぇが、まぁ普通の感覚でいえば正しくねぇって言われるかもだな。

結果としてこの街を狙っていたやべぇ連中の勝利ということでこれから何かしらが起こるらしい。
・・・正直なところ俺としてはこの街にはあんま思い入れがねぇから街がどうなるかなぞあまり興味がない。
要するに対岸の火事、という奴だな。

まぁ対岸の火事を気にする以前にこちら側の洪水で手一杯、という状況かもしれねぇ。
なんつーか普通じゃねぇうさぎがもっと普通じゃねぇ場所でずっと歩き回ってたツケが回ってきたみてぇだ。
変調に気づいたころにはもう手遅れかもしれねぇな。いつの間にこうなってたのやらまったく身に覚えがねぇんだ。
ちょっとずつ変化はしてたかもしれねぇがその少しの変化が自分ではまったくわからなかったもんでねぇ。
そういえば、と思ったらもう後の祭りというもんだ。冗談じゃねぇよ。

この場所で従えてたヤツとの絆とかいうものが絆ってレベルのもんじゃねぇやべぇ繋がりになっちまってたのはいつからかねぇ。
いつの間にやら自分の腕がとらみてぇになっていたんだ。
笑えねぇだろ。うさぎがとらの腕になってんだぞ？
思わず目をこすって改めて見てみたら元の腕に戻ってた。
なんだ、気のせいかと思ってこすってた方の手を見てみたら今度はこっちが狼の手になっていやがるんだ。

これはもうただのうさぎじゃないどころがそもそもうさぎですらなくなりつつあるみてぇだな。
ここで身に着けたここでの生き物とのつながりを得る能力、その能力がどうもおかしくなっちまっていろいろ取りこんじまってるらしい。
こういうのをキメラとでもいうんだっけねぇ。ベースはうさぎみてぇだがもはやうさぎのようなナニカといったものだろうさ。

いつの間にか生えてた竜の翼で高く飛び立ってみる。
猫みてぇな長いしっぽがなびいてイケてるだろ？
ついでに鱗粉もまき散らしちまって遠くから見てみたらさぞかし綺麗だろうなぁ。
―――まぁそれが以前の俺とは誰も思わないだろうが。

かなり高度まで飛んで街を見渡してみる。
このなんだかわからない、本来あるべき街とは似て非である禍々しい地を見て改めて思う。


―――こんなところにずっといてタダで済むわけがねぇんだよなぁ。

特に何もしませんでした。