［基本］OK.　［戦闘］OK.　［戦闘:エイド1］OK.　［戦闘:エイド2］OK.　［戦闘:エイド3］OK.　［スキル］OK.　

先程ランノに力を貸す為に自身の肉体を無くしていわゆる魂だけをランノの中に入れた。
自我はそこでなくなる物だと思っていたのだが、不思議な事にどうやら自我はしっかりのこっているらしい。


びゅんびゅんと尻尾を動かしてミーニャやランノに主張している。
外ではランノがいつものように怒鳴り、ミーニャが何かを察しながら笑う。


外からうるさいぞ！と、もはや様式美とも言えるような怒鳴り声が聞こえる。
そろそろあのゲートをくぐるのだろう。
そうなればおそらく私は消える、ここに存在できただけでも奇跡、これ以上は望むまい。


などと色々思い出してると、外ではとうとうゲートをくぐろうとしている。
さぁ私の仕事はここまでだ、あとはランノちゃんとミーニャが頑張って行くんだよ、この先私は何もしてあげられない。


ゲートを進んでいく二人を不思議な目線から眺めている、何やら遠くに見え始めたね。
もしかしてあれが二人が居たイバラシティかな？
でも街って感じじゃないね、成程、お店かな。
ってことはあそこにラダーが居るんだろうねぇ、ようやく一目拝めると良いな、このタイミングであいつが居なかったらもう来世で殺す。

遠くに見えた景色がかなり近くまできた、より鮮明に外が見える。
そこに写った一人の男の姿。


と、一瞬男性の姿が見えた途端、おかしな感覚に襲われる。
何かに引っ張られている、というのがしっくりくるだろう


ちゃんと見たい姿がもうすぐ見られる、何となく抵抗の意思を見せるが抵抗虚しく二人が進んでいくのと反対に自分は二人からだんだん離れていくのがわかる。



二人があちらへ行くのを見届けた。
私はここで消えるんだろう…でもさ、消えるのはいいんだけどめっちゃ引っ張るじゃないか。


…どこかへ引っ張られていく中、意識が遠のいていくのがわかる。




------------意識は途切れた。