［基本］OK.　［戦闘］OK.　

向こうのボクは、ここでの事なんて覚えちゃいない。
会えばきっと、ボクは君を――。


*　*　*


「――んでだよッ！」

月の照らす夜。
青い瞳は真っ直ぐにこちらを見ている。

「なんで…こんな…」

胸を押さえて、倒れこむ。
もう、動かない。
彼と仲の良かった君を、この手で■す日が来てしまった。
しょうがないよ。出会ってしまったんだから。

いい絶望顔だった。
ここで彼に代わったらどうなるだろう。

赤い瞳を、閉じた。


*　*　*


地獄か。
眼前に広がる紅に、その紅に染まる自分の手に。
狼狽えた。どうして、俺がやったのか。

「そうか…そう…か…」

分かっていた。自分が、いや、自分ではない"誰か"が■を■している事を。
いつかはこうなるんじゃないかと、不安な気持ちはあった。
何度も街を去ろうとした。でもできなくて。
初めてできた友人だったから。お前と話すのが楽しかったから。

右手のナイフを逆手に持った。
そのまま、叫び声をあげながら――。

――彼岸花が2つ、そこに。

特に何もしませんでした。