［基本］OK.　［戦闘］OK.　［スキル］OK.　

ある3人の姉妹がいました。多少絡まってるけどそういう縁に結びつき、血を分けた女の子たち。
喧嘩もしたりしたけれど、趣味も合わなかったけれど、助け合ってはいたし、わりと仲は良かったといえるでしょう。
実際の所お互い大好きだった。紛れもない本心です。

けれどその命に課せられた本能、本当の夢の前で、本心など夢幻。
何もかも失ったのなら、何もかもを犠牲にしても譲れるものではありません。

3人姉妹はお互いがお互いを食べました。
お腹が空いていたから。他にも色々足りなかったから。
それを自制して他に探すだけの知性も力も失われたから。

ただ、自分が美しいと感じる事を歌いたかった。
ただ、美しいと言われる物を生み出す事で生きたかった。
ただ、今失われていく物が美しい物であることを、少しでも誰かに知って欲しかった。

その喉に同胞の血と己の血を流して語るのは美しい夢。己の人生に課した責務。命の方向性の1欠片。

夢の成就は間違った努力の末に与えられるべき報酬ではなく、自分は間違い続けたのだろうけれど、それでもまだ機会は手放したくない。








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ここは響奏の街、否定の地獄、その狭間、それ以外の何処か、或いは走馬灯の中に見た幻覚。
光の反射と屈折と吸収。神経に走る視覚情報。
毛の混じった泡立つ赤い粘液と、割れ砕けた白い石。
なんであれ目の前に世界が写っている。思考という電気が走っている。

思い出はあるようなないような、バラバラでグチャグチャにくっついていて、隙間が大きい。
自分が何者かはわかっている。
誰のものかはもうわからない。どんなものかはまだわからない。
それでも、夢があったのは確かで、向かわなくてはならない。
なんだかとても痛くて苦しくて哀しくて今にも命を投げ出したいけれど、けれど、けれど、まだ死にたくはない。



失った物は失った物。それ以上に生長しなくてはいけない。

変化するなんて当たり前、動く足があるなら進みたい。

嗚呼、世界はなんて慈悲深いのでしょうか。
嗚呼、この人生はなんて祝福されているのでしょうか。










声が聞こえる。終わった物を弔って、新たな生涯を嘆き慈しむ歌が。



TO BE CONTINUED...

特に何もしませんでした。