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土を巻き上げながら地を褐色の根が割り、 空を覆いながら幹が伸び、そこは見る間に森となる。 あなたはそれを、見たことがある。 その後に続く声にもまた。 |
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《このハザマで最後に向き合うものが、まさかきさまになろうとはな。 相応しい。いっとう、相応しい》 |
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(見覚えのある森ね……) |
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《なに、きさまが気にすることではない。 あるいはきさまほど疲れの見えんものと戦うは愉しいこと、とでも思うがいい。 それもひとつ真ゆえに》 |
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《このハザマの36時間。 あの街のものどものうちにて、戦いに疲れ果て憔悴したものもあった。 度重なる傷にか、ひどく精彩を欠くものもあった》 |
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《ところがどうだ。 きさまにそんな様子は露ほども見えん。 むしろあの時よりもなお輝くような姿をしているときた》 |
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《どんなからくりかなど知らん。それがどう成されているかになど何の意味もない。 ただおれときさまとがここにあるのみ。 互いを討ち果たすべきもの同士、ただふたつだけが!!》 |


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ハザマの荒れ果てた大地からなお養分を吸い上げて、 木々は旺盛に育ってゆく。 |

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ハザマの荒れ果てた大地からなお養分を吸い上げて、 木々は旺盛に育ってゆく。 |
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ハザマの荒れ果てた大地からなお養分を吸い上げて、 木々は旺盛に育ってゆく。 |
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みずから張り裂けたその身から、みるみるうちに新芽が芽吹き。 元あった樹を苗床とし尽くして、より剛健に育ってゆく。 |
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《しばしおまえの翼を借りるぞ。 やつに追いつかねばならん》 |
| 森のカード発動! |
| ギンカ 「えいえいえいえーいっ!やっつけちゃうの!」 |

| フィーコちゃんのカード発動! |
「あきらめないで!」 ――そんな、女生徒の声が聞こえた気がする。 |
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見る間に芽吹く。蘇る。傷を過去へと埋めてゆく。 |


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その足を阻む根がぼこぼこと地を割り出でる。 |
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《根を巡らす時の長さはどちらも同じよ》 |
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その足を阻む根がぼこぼこと地を割り出でる。 |

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フィーコちゃん 「……」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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《まだ終わるには早すぎるな》 |

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フィーコちゃん 「…っ!」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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その足を阻む根がぼこぼこと地を割り出でる。 |
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《根を巡らす時の長さはどちらも同じよ》 |
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不可視のペンが金のインクを導き、記された文字が励起する。 鱗鎧樹皮、かつて地を司る龍の一部だったものを。 |
| 森のカード発動! |
どこかの世界で「竜」を意味することばが輝く。 |

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フィーコちゃん 「……」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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《根を巡らす時の長さはどちらも同じよ》 |

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フィーコちゃん 「…っ!」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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《根を巡らす時の長さはどちらも同じよ》 |
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その足を阻む根がぼこぼこと地を割り出でる。 |


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フィーコちゃん 「…っ!」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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その足を阻む根がぼこぼこと地を割り出でる。 |
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その足を阻む根がぼこぼこと地を割り出でる。 |
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その足を阻む根がぼこぼこと地を割り出でる。 |

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フィーコちゃん 「……」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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《根を巡らす時の長さはどちらも同じよ》 |
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《根を巡らす時の長さはどちらも同じよ》 |

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フィーコちゃん 「……」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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その足を阻む根がぼこぼこと地を割り出でる。 |
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《変わらんな、実に早い。以前よりもなお。 だが、ゆえにこそ。捉えてみせるとも、此度こそ!!》 |
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声とともに。百の腕を伸べるように。千の掌を開くように。 爆ぜるように茂る枝葉が、瞬く間に空を覆い尽くす!! |
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加速に加速を重ねて育ち続ける緑は、その鮮烈さの頂点でぴたりとその足を止める。 いずれは過ぎ去るこの時を、永遠と留めるように。 |

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フィーコちゃん 「……」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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《根を巡らす時の長さはどちらも同じよ》 |
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その足を阻む根がぼこぼこと地を割り出でる。 |
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不可視のペンが金のインクを導き、記された文字が励起する。 鱗鎧樹皮、かつて地を司る龍の一部だったものを。 |
| 森のカード発動! |
どこかの世界で「竜」を意味することばが輝く。 |

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フィーコちゃん 「…っ!」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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《根を巡らす時の長さはどちらも同じよ》 |

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フィーコちゃん 「……」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
| フィーコちゃんのカード発動! |
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フィーコちゃん 「……」 |
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フィーコちゃん 「…っ!」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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下りる断頭の一撃。 |
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下りる断頭の一撃。 |

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フィーコちゃん 「…っ!」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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フィーコちゃん 「…っ!」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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フィーコちゃん 「…っ!」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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声もなく振り下ろす。 |
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《己の力量を悟るがいい!》 |
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下りる断頭の一撃。 |
| フィーコちゃんのカード発動! |
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アレク 「保険にでもなればいいが」 |

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フィーコちゃん 「…っ!」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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フィーコちゃん 「…っ!」 |
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フィーコちゃん 「……」 |
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下りる断頭の一撃。 |
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声もなく振り下ろす。 |
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《己の力量を悟るがいい!》 |
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フィーコちゃん 「んっ…」 |
| 0 0 0 0 0 0 |
0 0 0 0 0 0 |
0 0 0 9 0 0 |
火 水 風 地 光 闇 |
0 0 0 6 0 2 |
0 0 0 0 0 0 |
0 0 0 0 0 0 |
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《おれとて、二度きさまを取り逃すことはないとも。 そのことをあの否定の世にて噛み締めるがいい。 このハザマで、おれの手を初めて退けたもの。 おれに初めて、あの街のものどもへの危惧を抱かせたものよ》 |
